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修羅場??
「蓮とお前が…??
うそー!うそだ!うそつき!!」
信じられないと首を横に振るゆら。
そのあと、嘘だよね!?って
涙目で俺を見上げてきた。
「え、えとね…」
「ほんとだよ、だから蓮は
俺のだから!」
俺が答える前に答えた眞織は
グイッと俺の腕を掴んで引き寄せてくる
なにこの状況…
天使と猫に挟まれて
まさか俺、モテ期きたんじゃね???
脳内お花畑の俺は、
またばかみたいな妄想を始め出す。
「ほんとなの?蓮…??」
眞織に腕を掴まれてる俺に
少しずつ歩み寄りながら ゆらは
今にも泣きそうになりながら言った。
「それは…」
「あっれー!!眞織じゃん!」
修羅場(?)のような空気を
破ったのは能天気紗智くん
能天気って人のこと言えないけど…
「おはよー紗智。
朝から元気そうだね」
「だって朝から眞織に会えたから〜♡
ねぇ、俺と二人っきりで話そう?♡
…おい、蓮 じゃーま!!」
紗智はそう言いながら眞織と俺を
引き裂いた。
「あ!ちょっと!」
「…おっと!あ、ゆら」
勢いでふらついた俺をゆらが受け止めて
腕に抱きついてくる。
「もう!紗智!じゃまなのは紗智だよ!
俺が蓮のこと好きなの知ってるくせに!」
「はいはいーたまには俺のことも
かまってねー。じゃ、向こう行こー」
「はああ???」
嫌がる眞織を無理やり紗智が
どこかに連れて行って修羅場が終わった。
紗智と眞織が見えなくなっても
ゆらはずっと俺の腕を掴んだまま。
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