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眞織SIDE

俺がこの男子学校に来てから 男に告白された数はいうまでもない みんな、俺のこと天使や女王様って 呼んでちやほやされる毎日。 その日もいつものように 男に囲まれながら学校生活を送っていた。 もちろんその時は蓮の事を知らない。 てゆうか、この日に出会わなかったら 知ることも無かっただろう。 俺は基本的に人に興味がないから。 俺の目に映る者は全員モブのようなもの。 その中で俺だけが輝いていて 俺だけが特別だったら あとはどうだっていい それで 蓮に出会ったのはあの日あそこで 階段を降りていた時 男を連れた俺は澄ました顔をして いつものように優美に階段を降りていた。 そんな時、俺の後ろにいた 取り巻きの男達がやんちゃしだして ドン! 「……っあ!!!」 誰かの腕が俺の背中に当たり、 俺は突き飛ばされたかのように 階段から落ちた。 (うわー…やば…) 落ちてる瞬間はまるでスローモーションの ように時が流れて 下から階段をのぼってくる数人の中の男1人と 目が合った瞬間、一気に時は流れた。 バタタッバタッ 上半身から着地したあと 俺は違和感を感じてパッと目を開けたら さっき目が合った男の顔が 目の前にドアップで映ってて 「……ん???」 待って、これキスしてる!?! うそ!!!ほんとに!?! 突然の事に動けなかった俺は 連れてた男たちにバッと引き離された。 「眞織くん大丈夫!?!」 「怪我は???!」 男達に囲まれて質問攻めに合う俺。 …あれ?そういやカラダ全然痛くない、、 「眞織くん、ごめんなさい!!!」 手とか腕を見てると目の前にバッと 頭を下げてくる男。 こいつが俺に腕当てたやつ??? 「あ???ごめんなさいじゃねーだろ。 眞織が怪我でもしてたら どうしてたんだよ」 そんなこと 今、どうでもよくって 俺はさっき俺の下敷きになって しかもキスされるという目にあった男が 気になっていた。 頭を下げる男をバッと手で横に押し払って 一緒にいた友達に助けられながらカラダを起こし始めている男の所に駆け寄る。 「おーい、蓮 お前大丈夫かよー」 「はは、元気だよな?天使にキスされて♡」 友達に声をかけられて苦笑いを 浮かべる男、それが蓮。 「うるせーよ。はぁ…痛いっ」 「あの、ごめんなさい!!」 俺が頭を下げると蓮は痛いはずなのに 笑顔を浮かべて首を横に振った。 「大丈夫だよーこいつ丈夫だから 君こそ大丈夫??」 ここで話しかけてくれたのが紗智。 「あ、俺は全然、その人のおかげで…」 「良かった良かった、 たまには蓮も役に立つなーw 「うるせー、紗智」 ほらお前、ここ掴まれよ じゃあね〜天使ちゃん」 優しい空気と共に去っていった男達、 この時 俺は初めて仲良くしてみたいと 思える人ができた。

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