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「ああッ! だめ、またイッ、…………ッ! あああぁぁあっ!!」  びゅくびゅくと、精液を吐き出す。  行為が始まって30分ほどだというのに、もう、何度イッているのか分からない。  篠山は器用に前立腺を刺激しながら、艶かしく笑った。 「気持ちよかったですか? 俺、得意なんですよ、手マン。安西さんお尻でイクの上手だから、まだまだいっぱいイッちゃいますね」 「……はあっ、あ、ん」 「でも、そろそろお預けきついんじゃないですか? ちんこ挿れて欲しいって、顔に書いてあります」  顔を背ける。  が、篠山の言うことは大当たりで、もう、一刻も早く挿れて欲しい。  指が届かない奥の奥まで、太いもので突かれたい。 「挿れてほしいですか?」 「ん……、」 「ふふ、可愛い。俺ももう、パツパツで苦しいので」  篠山はズボンと下着を最低限まで下ろして、固くなったペニスを取り出した。  オレは半脱ぎでズボンが足に引っかかったままだし、向こうはほぼ着衣。  強引に犯されるような気分になり、興奮する。  篠山はコンドームをはめると、うっすら笑った。 「いまはちゃんと、コンタクトつけてますよ。だから、安西さんがどこが好きかとか、どこを突いたらイッちゃうかとか、全部見えます」 「ん、ん……っ」 「控えめなおねだりも、すっごく可愛いです」 「あ、……ぁ、あっ、んっ」  ずぷずぷと、ペニスが侵入してくる。  先端が入ると、篠山はノーモーションで腰を振り、そのまま一気に奥を貫いた。 「ああぁああッ!!」 「ふふ、出ちゃいましたね、せーし」 「はあっ、……は、んっ、……んぅ」 「いっぱいトントンしてあげます」  パンパンと、規則正しく肌がぶつかる音が、部屋に響く。  ベッドのスプリングが軋むたび、深いところに刺さる。 「あっ、あ……、あゆむ、」 「そう。ちゃんと下の名前で呼んでくれるの、うれしいです。セックス、気持ちいいですか?」 「んっ、ん……っ」 「いつも優しい安西さんが、こんなエッチな顔でおねだりしてくるなんて……都合のいい夢でも見てるのかって思っちゃいますね」  イキっぱなしで、ドロドロの精液がこぼれる。  篠山は息を弾ませ、妖艶に微笑みながら、オレの中の感触を味わっているようだった。 「気抜いたらすぐイッちゃいそうです。きょうは意識飛ばさないでくださいね?」  こくこくと、大きくうなずく。  篠山は俺の腰を抱き、何度も角度を変えながら、抽送を繰り返す。 「あ……、あ、中、入ってる」 「そう。会社の後輩にちんこ挿れられて、悦んでるんです。安西さん、セックス好きですか?」 「ふぁ、き、聞くなぁ……っ」 「あはは。気持ちよさそうですね。俺も、職場の先輩のお尻使ってちんこしごくの、すごい気持ちいいですよ」 「あッ、ああ……っ、奥っ、んッ、」 「ゴーカンしてるみたいにしましょうか」  篠山は、オレのトレーナーを雑にめくり上げ、脚を高く持ち上げると、無理な姿勢で突いてきた。  甲高い嬌声を上げる。 「あぁンッ! あッ! ああぁっ!」 「これ、絶対逃げらんないですよ。気持ち良すぎちゃってもダメです。俺がイクまで延々突くので」 「ひぁあああッ……!」  ガクガクと痙攣し、絶頂を迎えながらも、体は固定されたままで、快感の逃げ場がない。 「はぁ……っ、やば、安西さん。もっとしたいです。自腹切るんで、延長してもらっていいですか」  訳の分からないまま、大きくうなずく。  篠山は姿勢を変え、オレの唇を吸いながら腰を振った。 「んっ、ン、ふ……っ、んんッ」 「はあっ、安西さん、……っ、」 「……っぁ、イッて、あゆむ、イッて……っ」 「あー……もうっ」  めちゃくちゃに突かれて、絶叫する。  腹の中で、ドクドクと脈打つものを感じた。

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