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side彰吾*
これほど試験期間を長いと思ったことはなかった。前回葵を抱いてから一週間が経っている。本来ならば昼休みの間で事を済ませ帰さなくてはならないと分かってはいるものの、乾いた体がそう簡単に落ち着くとは思えなかった。
ノックと共に現れた葵は相変わらず、これからされることに関心のなさそうな顔をしていた。でも少し肌に触れてやれば、この澄ました表情が崩れることは知っている。
今日は彰吾と美智の間に座らせ、二人掛かりで彼の制服を剥いでいく。痕跡を残してはいけないのは何も体にだけではない。制服にも染み一つ付けないように配慮しなくてはならないのだ。
「あれ、ここどうしたの?」
「……んッ」
シャツを脱がせて現れた胸の突起が普段よりも紅くぷっくりと腫れていることに気が付いた美智がそこを突くと、葵は身を捩った。
「パパにいっぱい弄られた?」
美智の問い掛けに、葵は小さく頷いてみせる。また父親の悪戯の痕跡が残る葵を抱くのかとイヤな気分になる彰吾とは対照的に、美智は嬉しそうに笑い出した。
「そっか、じゃあ今日は遠慮なく触れるね」
「あっ……ん」
すでに腫れているのならば、どれほど弄ってやったとて父親に疑われずに済む。そう考える美智はやはり鬼畜な男だと思う。機嫌よくそこを爪で弾く友の笑顔を見て、彰吾は呆れる気持ちを否めなかった。
とはいえ、彰吾も美智とは同類。一昨日のあの保健室での戯れで物足りなく感じていた思いを晴らせるのは喜ばしい。
ローションを指に絡め、早速後孔をほぐしに掛かる美智を横目に、彰吾は胸元に舌を這わせる。尖る部分をひと舐めしてやる、それだけで葵の腰が跳ねた。
「あ、んっ……んーッ」
「両方舐めてあげたらどうなっちゃうんだろうね?」
葵の中に指を潜り込ませながら、美智ももう片方の胸に唇を近づけ始めた。父親だけを相手にしていた葵ならば、こんな責め苦は初めてに違いない。
「や、いや……」
「大丈夫、怖くないよ」
「逃げんな、葵」
葵もこれから起こることが自分に経験のないことだと気が付いたらしい。背中をソファに押し付けて少しでも後ろに下がろうとするが、無駄だ。
「あ、ぁ……っ、あ、あぁーッ」
二人の頭を押し返そうとする腕をそれぞれが捕らえながら、そこを軽く噛み、抉り出した先端を舌先で転がしてやる。美智は音が鳴るほどきつく吸い上げてやっているようだ。
葵は強い刺激から逃れたいのか、背を仰け反らせて泣くけれど、それもまた意味をなさない抵抗だ。
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