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美智に舌を絡め取られた葵はそれに呼応するように粘膜をひくつかせてくる。情事後は自力で立ち上がれないほどぐったりと倒れ込むくせに、抱いている間ここはしっかりと二人に食らいついて離さない。 「葵は優しいのも好きだけど、ちょっと痛いぐらいのも気持ちよさそうだね」 「あっ、ヤ……ッ、あぁっ……ん」 美智の台詞と葵の腰の反らし方で、何が行われているのかは察しがつく。葵を支えるように胸に這わせた手で両の突起を捻り上げたか、爪を立てたか。 「へぇ、なら手加減する必要ないな」 「……っ、あぁぁッ」 美智に縋りつくようにして逃げた体をきつく引き寄せ、固く張り詰めたもので葵をより深く征服していく。今度はきちんと彰吾に与えられた愉悦に溺れ、葵は甘く喘いでみせる。それだけで充足感が生まれるから不思議だ。 「早くしないと、また彰吾に放課後まで苛められちゃうよ」 「っ、あ……んっ、や……」 美智の言葉で焦ったようにイヤイヤと首を振る姿も堪らない。 煽られるまま、葵の弱い部分だけを集中して穿つと室内に響く嬌声がますます激しさを増した。 葵が纏う甘みの強い香りは嫌いではないが、こうして体を重ねて汗ばんだ肌の味のほうがより彰吾を昂らせる。骨の浮いた背筋や肩口を啄みながら、ここに噛み付けたらどんなにいいかと、そんなことを思う。 今葵を犯しているのは彰吾だというのに、美智と指を絡ませながらのキスに夢中になっているところもまた、彰吾の支配欲を掻き立てる。 とはいえ、壁に掛かった時計は残り時間の少なさを示していた。美智の言う通り、このまま貪り尽くせればいいが、そうサボってばかりもいられない。 「はいはい、邪魔なのね」 葵の体を抱き寄せて美智から引き剥がせば、彼は苦笑いで向かいのソファへとあっさり身を引いた。 「ヒッ、あっ、あぁぁ──ッ、ん」 光沢のある黒革の座面に葵を押しつけながら、片脚を抱え上げ、固くしこった部位だけを狙うように自身を打ち付けていく。不安定な体位と容赦ない責めに翻弄され、葵はまた絶頂を迎えたらしい。 休む間もなく、前に回した手でとろとろと蜜を溢れさせる場所を扱き上げてやる。 「あッ、んっ、あ、ヤぁぁッ」 同時にきつく内部を擦り上げてやれば、葵はすぐにまた全身を震わせた。今度は吐精を伴わずに達したらしい。そのひくつきに自分の欲望もいよいよ迫り上がってくる。 肌のぶつかる音が自ずと勢いを増す。

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