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脚を割り開いて表れた中心に顔を寄せると、葵はこれから与えられる刺激を恐れるようにぴくりと内腿を震わせる。
「ん、んっ……あぁぁッ」
じんわりと蜜が滲むそこに口付けただけで大袈裟なくらい声が上がる。馨の指で支えたそこも、素直に固く芯が通り始めた。
この調子では、咥えてやるとすぐに達してしまうに違いない。だから馨はしばらく、チュッと音を立ててキスを与えてやるだけの戯れを続ける。
心だけでなく体も征服すると決めてから、葵には抱かれる悦びだけをまず徹底的に教え込んだ。雄の本能を芽生えさせず、馨に貫かれることでしか快楽を見出せないように。
だから胸をある程度躾けた後、すぐに開発の対象を後孔へと移し、今馨が触れている場所は意図的に外してきた。それゆえにまるっきり子供のような色をしたそこは、こうして可愛がられることに慣れていない。
「ここ、パパに食べてほしい?」
目に涙を溜めている葵に問い掛ければ、小さく頷きが返ってきた。その希望を叶えるように、馨は唇を開き、震える桃色の器官を飲み込んでいく。
「あ、んーーーッ」
比喩ではなく、本当にこのまま食べてしまいたいと思えるほど可愛らしい。背を浮かせて喘ぐ葵に、馨はそんな欲望を湧き上がらせる。
口内にすっぽりと収まるそこを唇全体で扱き上げ、吸ってやれば案の定溢れる蜜の量が増し、すぐに解放を求め出す。
「んっ、んっ……んん」
「葵、何してるの?」
くぐもった声しか上げなくなった葵に気付き視線をやると、彼は両手で口元を押さえていた。強い刺激に耐え難かったのだろうが、葵の表情も声も楽しめない行為を許してやるはずもない。
だが、今日は葵を甘やかしてやりたい気分だ。手を差し伸べて促せば、葵は馨の手を縋るように握ってきた。互いの指を絡め合うのは行為中のよう。それだけで馨は不思議と満たされた気分になる。
機嫌良く、もう一度物欲しそうに濡れた箇所に唇を付けた。
蜜を溢れさす先端の鈴口も、括れた部分にも、うっすらと浮かぶ筋にも丁寧に舌を這わせて十分に昂らせたあと、容赦なくきつく吸い上げる。
「……あぁ、ん……あぁ、あぁぁッ」
叫びにも似た甘い嬌声を寝室に響かせながら、葵は馨の口内に溜まりきった欲を吐き出した。昨日散々可愛がったからか、大した濃さも量もない。
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