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第3話
いや~、楽しかったなぁ。
細かい設定やラフ画まで見れたし、何よりファンブックが手にはいった!
俺は最近ハマってる異世界系アニメの展示会に行ってきて、ルンルンな気分で帰宅していた。
あの主人公は勇者だけあって、設定もしっかりしてたな。
俺としてはやっぱり魔法使いの方が好きなんだけど、あの魔法使いキャラ設定はいいのに、保有スキルがいまいちなんだよな。やっぱ魔法使いならもっとこう………
そんな事を考えながら歩いていると、突然足元が光った。
っ!な、なんだ!?
足元が光ったと思ったら、今度はその光が何かを型どっていく。
円を描き、その中には複雑な模様に何か文字が浮かび上がる。
これって、もしかして魔法陣!?
そう思った瞬間その魔法陣が強い光を放って、俺は眩しくて目を閉じた。
何が起きたのか分からなかった。
ゆっくりと目を開けると、そこは見たことのない場所だった。
真っ白な神殿みたいな造りの部屋。
……ここって
周りを見回していると俺の他にあと二人、誰か居るのに気付いた。
その二人も何が起きたのか分からないみたいで、呆然としている。
見た感じ、俺と同い年くらいか?
それよりさっきの魔法陣といい、見たことのない場所といい、これは多分………
「三人の勇者たち、召喚に答えよく来て下さいました」
そう言ったのは赤い髪と緑の瞳を持った女の子だった。
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