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第174話
「まさかディルとリオさんも冒険者としてギルドに登録してたなんて……」
「これでもレイスと同じAランクなんだぞ?」
そうディルが言う。
「まじで!?」
ダンジョンに向けて出発する当日。
出発する前に、俺たちはギルドに来ていた。
それはダンジョンに行くことをギルドに報告する為。
高ランク冒険者の場合、王都を離れる時はギルドに報告が義務付けられてるらしい。
それは高ランク向けの依頼を調節する為だ。
ディルとリオさんは身分を隠して冒険者としてたまに活動してるらしい。
……てか、自国の皇子が身分を隠してって、よくバレないな。二人とも目立つ容姿なのに……
これといって変装してる訳じゃないし、人物像とか国民に知られてないのかな。
そんな事を考えながら、俺はギルドのカウンターまで来ていた。
「おはようございます」
俺たちがカウンターに行くと、ミーヤさんが対応してくれた。
「皆さんお久しぶりですね」
そう言ってミーヤさんはニコッと笑う。
俺とレイスはルディの登録をした時以来だし、ディルとリオさんも何だかんだでギルドには顔を出せてなかったみたいだ。
「本日はどういったご用件でしょうか?」
「これからミラのダンジョンに行くので、その報告です」
とリオさんが答える。
「ミラのダンジョンですね。皆さん全員同じパーティーとしての登録で宜しいですか?」
ミーヤさんにそう聞かれて、リオさんが頷いた。
そう!今回はディルとリオさんも同じパーティー!
…………って、三人ともAランクだけど、俺だけDランクなんだよね。
それに、魔術師二人に剣士二人って……
なんてバランスの悪いパーティーなんだろう。
ここにタンク役が居れば、また違ってくるんだけどな。
でも、三人ともソロでも動ける人たちだから問題ないのか?
「登録終了いたしました」
そんな事を考えていたら、いつの間にか登録完了したみたいだ。
「ミラの街に着いたら、あちらのギルドに一度顔をお出しください」
そう言ってミーヤさんがニコッと笑う。
「分かりました」
登録を終えたリオさんが戻ってくる。
「さぁ、出発しましょうか」
そう言ってリオさんが笑う。
いよいよダンジョンに向けて出発だ!!
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