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第1話
俺は運が悪い。
買い物に行けば、欲しいものは売り切れ。おみくじも"凶"以上を引いたことがない。
上げたらキリがない。
俺は、この運の悪さが嫌いだ。
この、運の悪さが人を傷付ける俺が大切だと思った人は、必ず何らかしらの怪我や不幸にあう。
回りも俺のせいだと言って離れていく。ついたあだ名が"疫病神"
親も最初は体質だからとか、気にするなとか言ってたけど中3の時に家が火事になった。
その時、親は俺に向かって「お前のせいだ」と言った。それからは、親と話さなくなった。
正確には、話を聞いて貰えなくなった。俺は、居ないものとして扱われた。
目も会わさない、話もしない、話しかけても無視をさせた。そんな両親に嫌気が差して俺は、高校入学を期に家を出た。
それからは、出来るだけ人と接しないようにした。それで良かったんだ。
あいつに会うまでは………………
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