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第47話
あの後俺は制服に着替えて半ば強制的に連れてこられたのは生徒会室。
学園祭で盛り上ってる中、副会長二人と一緒にいる俺は注目の的だった。
副会長二人は、とにかく目立つ。
ていうか、生徒会役員全員がかなり目立つ。
正直一緒に居たくない。
そう思っていると、生徒会室の前に着いた。
……生徒会室って初めてだ。
こんな事がないと、絶対来ることなんてない。
「お待たせ!ごめんね、遅くなって!」
そう言って、宮藤先輩が勢いよくドアを開けた。
中には木崎ともう一人、さっき木崎と一緒に居た人が居た。
「遅いですよ!何してたんですか?」
先輩がドアを開けた途端木崎が叫ぶ。
何か忙しそう。やっぱり俺、邪魔じゃないのか?
「そんな事言っていいのかなぁ。折角お客さん連れてきたのに」
そう言って、宮藤先輩がニッコリと笑う。
俺は佐倉先輩に促されて、躊躇しながらも顔を出した。
「緋桜!?」
俺が顔を出すと、木崎がガタッと立ち上がる。
木崎はすぐさま駆け寄ってきた。
「どうして?」
「忙しいのにごめん」
「いや、いいよ。そんなの」
「……クラスの出し物……俺の出番終わったから帰ろうと思ってたら、副会長二人に捕まった」
それで連れてこられたと話す。
「……あの人たちは」
そう言って、木崎はため息をついた。
「ごめん、やっぱり邪魔だよね」
「そんな事ない」
木崎はわたわたと手を振りながらそう言う。
その様子を他の三人はニヤニヤと笑いながら見ていた。
その事に木崎が気付く。
「……ごめん。この後、少し話し合いがあるからそこのソファーに座って待ってて」
秋哉は奥にあるソファーを指差した。
「それが終わったら俺も今日は終わりだから一緒に帰ろう」
そう言われて、俺は頷いた。
俺は言われた通り、奥のソファーに腰掛けた。
四人は反対側の奥にある机に集まって、何か話始めた。
……声は聞こえないけど、真剣な顔。
よっぽど大事な話し合いなんだろうな。
やっぱり俺、邪魔じゃないのかな。
俺はその様子をボーっと眺めていた。
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