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悪い顔してにやつくな!

「申し開きは。」 「ございませんっっ!!」 「俊くんはどの子が好みぃ?」 「お前は少し黙ってなさい。」 ですよね。 三浦くんたち3人が正座しながら、僕はクッションつきの椅子で足を組んで引き続きエロ本をみている。何だこの状況。 「だってさだってさぁ!?きいち童貞じゃねーっていうじゃん!?!?したらちんこ使ったことあんだべ!?なら俊くん抱けんべやって話になるじゃん!?!?」 「あぁ!?きいちお前俺の知らない間に女抱いたのか!?」 「育代育代!」 「あー‥。」 三浦くん必死の弁解である。抱けるかぁ!!トライしてみたけど抱けなかったわ!気づいたら入ってたんだぞ、ステルスちんこ舐めるな。 しかも俊くんも一瞬ムスッとした顔でこっちを見てきたけど、君とずっといていつ抱けるんですかねぇ。悲しいから言わせるなって、オナホで童貞やめたなど。そこは花を持たせてくれよ。 「大丈夫大丈夫、育代ってオナホだから。」 「あんれまぁあ…」 「この裏切りものぉおおお!!!」 息を吸うようにバラさないでくんない!?みてみろ野球部三人組の哀れみの目を!!濡れそぼった子犬を見るのと同じ目だぞ!?僕童貞じゃないもん!!育代抱いたもん!!オナホじゃないもんきっとあの時ばかりは心が宿ってたもん!! 「バカバカバカバカステルスちんこうまなみ巨根好色男子!!」 「知ってる罵倒を全部言うじゃん。」 「なんで言うんだよおお俊くんだって抱いたじゃん尻で!!!」 「そうそう。尻で抱かれたの俺。童貞こいつに捧げたんだわ。」 「えっ、ありがとう。」 「どういたしまして?」 ばかすかと背中を叩きながら文句を言う。でも俊くんの童貞は僕が奪ったらしい。先手必勝ってやつ?すまんねファンクラブの人! 三浦くんも吹田くんも木戸くんも、涙を流しながら爆笑している。ステルスちんこに相当ツボったらしい。気づいたら入ってるというパワーワードに敏感に反応したとのことだ。 「おい誰だアサシンとか言ったの。」 「俊くんのステルスちんこよりかっこいくね?」 「人を殺すちんこってなんだそれ。」 「ちんこちんこ言うなお前ら!!」 「木戸が一番ちんこっていってる。」 まじでもうバカばっかである。というか男子高校生すぎないか!?借りたエロ本も読み終わったが、残念ながら僕の愚息は大人しいままだ。ていうか、ていうか。 「思えば学の処理した時しかたってねぇ!!」 「あ゛?」 「あ、やべ。」 僕の愚息は異性の裸にも反応しませんでしたということを言いたかっただけなのに、大きな地雷を踏み抜きました本当にありがとうございました。 「違うバカバカ浮気じゃないもん!!」 「なんで学のちんこ抜く話になってんだ。」 「姫ってやっぱちいせーの?」 「おいやめろ吉崎に殺される。」 笑顔でつのってくる俊くんに腰を抱かれながら背をそらす。あわあわしながらヒート起こしたときの応急処置で!!というとなんとか納得したようだった。 「にしても姫ときいちが抜きっこかぁ…」 三浦くんがニコニコしながら想像しているようで、すぱんと丸めた頭を叩かれていた。 「でもよぉ、ネコちゃん同士がえろいことしてたら捗らねぇ?ましてやきいちと姫だろ?きれいどころと可愛いどころかぁ。」 「おいやめろ想像するな!」 「益子の番と四人でしたことあるぞ。」 「おいなんだそのドリームマッチ!!!!いくら詰めばまぜてもらえんだこのやろおおお!!」 「俊くんまじで口軽いな!?さっきのバニーボーイ発言根に持ってんのかおい!!」 木戸くんも吹田くんも童貞には刺激が強えとかいって顔を赤らめてるが、大丈夫だ。僕もそっち側だから。僕も童貞だから。ケツは非処女だが。 俊くんは言ったところで本当かどうかは想像に任せると言ってニヤリと笑い、番自慢するのは良いんだがベクトルがちがくね!?とかおもいつつ、羨ましいいと叫んている三浦くんののたうち回る様子を動画に撮っていた。やめたげてぇ!? 「冗談はさておき。」 無理やり冗談でまとめやがったこいつ。とその場にいた全員が俊くんに対しておもった。 「俺は正親に呼び出されてっから一緒に帰れないわ。車呼んどいたから、買い物行くなら校門前で拾ってもらえ。」 「え、中島さん?」 「いや、見ればわかる。」 「ふうん?」 わしゃわしゃと僕の頭を撫でると、そのままお腹も撫でる。最後にぎゅっと僕の手を握りしめたあと、晩ごはんは食ってくるから今日は実家な。と告げられる。 そのままスマホを耳に当ててなにか会話したあと、鞄を持って振り向いた。 「腹暖かくして寝ろよ。明日の朝、迎えに行くから。行ってくる。」 「はぁい、行ってらっしゃい。」 小さく頷くと優しく微笑まれる。その笑顔がやっぱり格好良くて、少しだけ体が疼く。それを押し殺して野球部3人と僕で手を振って見送ったあと、急に静かになった様子に不信感を感じて振り向くと、さっきとは違う意味で謎に悶絶していた。 「くはぁ、なんだよぉ!!!くそぉ!!俺も可愛い嫁がほしいっっ!!」 「俺も行ってくるって言いてええええ!!!かっけえええええ俊くんかっけええええ!!」 「新婚さんがよおお!!見せつけてくれるぜまったく!!かぁー!!」 「うわうるせえ!」 三人が三人、俊くんの微笑みにハートを撃ち抜かれたらしい。三浦が抱いてー!!とか叫んでるけどそれを僕が許すと思うのか。というかお前も大概がたい良いんだから絵面やばそうだなおい。 「じゃあ僕も行こっかなぁ。」 「お供しよう。下駄箱までついてくぜ。」 「やべぇ過保護じゃん。」 「きいちが転んだら俺たちの首も転がるからな。」 「なにそれこっわ。」 わははと三浦くんが豪快に笑う。周りから見たら僕が侍らしてるみたいじゃね?大丈夫これ? 結局断っても頑なに付いていくと言って聞かなかったので、お言葉に甘えることにする。 下駄箱には3年の学習棟から渡り廊下通って、1、2年のクラスがある棟へとわたらなくてはいけない。 大した距離でもないのだけど、いつもは俊くんと一緒だから近づいてこなくても、僕一人だと近付いてくる輩もいるとのことで過保護大爆発。単独行動ダメ絶対とのこと。 なのでいつもと違う、3人ガタイのいい坊主を連れて歩く様子に1、2年の生徒はぎょっとしていた。 わかるぅ、治安悪いよねごめん。 チンピラみたいな顔してるけど普通に良いやつなんだよ彼等は。 そんなことを思っていると、見知った顔の生徒が壁に寄りかかって部活仲間と話していた。あのあと二人がどうなったのか気になっていたので、三浦くんたちに言って少し待ってもらい、早速話しかけることにした。

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