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全部よこせ **

「ひぁ、ぁんっ…き、もひい…よ、よぅへ…きも、ひ…っ、…!」 あれからどれくらい時間が経ったのだろう。床に散らばるゴムやティッシュ、空のペットボトルや汚れたタオルなど、レトロな洋館の洒落リビングはひどく散らかっていた。 「あー‥イ、く…っ…また、出す…から、学…っ…」 「きゃ、ぅ…っ…ぁ、んっ…ふぁ、あっれてるぅ…うれ、ひ…」 ぽたりと学の腰に血が垂れた。末永は面倒くさそうにごしりと鼻を拭うと、学がそっと顔を引き寄せてべろりと舐める。 「んん、ちゅ、ふ…よう、へ…かぁ、いー‥」 俺で興奮してるの、可愛い。 口端を末永の血で汚し、ドロドロに甘やかすような声で末永を褒める。 「ふ、っ…学…っ、」 「ちんち、っ…ぉっきい…ぁ、いい、こら…ねぇ…っ…」 小さい子がたどたどしくあやす様に、はふりと甘やかな吐息を漏らしながらきゅんきゅんと腹を締める。ゆらゆらと腰を揺らしながら、二人でたくさん気持ちよくなれる場所に当たるように。 ごつごつと末永が強く押し上げたのはゴム毬のように膨れ上がった膀胱だ。 何度も口移しで水を与え、ヒートに備えて買った栄誉補助食品を咀嚼し、舌を絡めながら飲み込み、噛み砕き、与える。そうして何時間もずっと、リビングのソファーの上。扉一枚隔ててベッドがあるのに、互いに性器をぬきたくなくてそのままずっとここでセックスをしていた。 「やぁ、ら…そこ、ぉ…っ…おひっこ…また、れちゃ…っ…」 「またお漏らしするのか?恥ずかしいな、学…」 「ぁ、あっ…よ、へ…れちゃ、ぅ…もぇ、ぅ…」 「ああ、学の可愛いところ、全部見せてくれ。」 ちゅ、ちゅ、と愚図る学をあやすように口付けながら、床に投げた大きなタオルを手繰り寄せる。よつん這いにした学の足の間に当ててやれば、そのままこつこつとそこを性器で刺激する。 「ふぁ、あ、っ…み、てぇ…っ…まなぶが…おもらしするとこ…ぁ、あ、っ…よう、へ…っ…」 「みせて…学の恥ずかしいところ全部…」 「ぁ、ひ…っ…」 ふるりと腕の中の学がちいさく身震いする。そのまま力を抜いたのか、とろけた顔でうっとりとタオルで抑える末永の手を見つめると、じゅわ、と膝を震わしながら自分の意志でお漏らしをした。 「ぁ、っ…でて、ぅ…おひっこ…でてぅ…」 「ああ、漏れちゃったな学。小さい子みたいに、情けなく粗相をして。」 「ふぁ、あー‥」 末永の手のひらに、含みきれなかった熱い水流がびちゃびちゃと指の隙間から零れ落ち、クッションに大きなシミを作る。やがてそれも収まると、今度は末永の番だった。 「ん、…っ…く…フーッ…」 「きゃ、うっ!あ、あっぁっや、だ、ぇっは、激しッんああぁ、あっああっ!」 ごちゅ、と深く腰を打ち付けると、カクンと膝の力が抜けた学を乱暴に揺さぶりながら何度も奥深くを衝き上げる。がぶりと肩口に犬歯を食い込ませ、荒い呼吸を繰り返しながらバツバツと激しく穿つ。 先程から何度も往復し、こなれた結腸は嬉しそうに末永の先端を舐めしゃぶる中、学はくたりと身を投げ出しながら揺さぶられるままに喜んだ。 「ひぅ、っも、もっとぉ、ぁんっ、し、しょこ…ぁあっいやぁ、あっ!きもひ、ぃっ!ようへ、ぇっ…ちんち、ん…きも、ちぃ…ぁ、あ!もっとぉ…っ!」 ぷるぷると使うことのない小降りな性器を律動に合わせて揺らし、精液や潮や尿を撒き散らす。ぶわりと膨らむ学のフェロモンは末永の理性を何度も妬きながら、肩口に歯型をつけられる度に期待に胸が高まる。 そこじゃない、項にほしいのだと。 「よ、へ…っ…噛んで…っ、まなぶの、ここ、噛んでぇ…っ…おぇが、い…」 絶対に言うつもりなんかなかったのに、気づいたら本音が口から漏れていた。 学のお強請りに、疼く衝動を我慢していた末永の目が光る。 「痛いぞ、っ…本当にいいのか?」 仄暗い欲を腹に抱えていたのは、末永も同じだった。この汗の一滴すらも誰にも渡したくはないのだ。何度も我慢しては抱き潰し、泣かせてきた末永は、学のその言葉に身を震わせて喜んだ。 「っん、うん、うん…っ!ぜんぶ…っ、あげ、ぅ…っ…」 「言ったな、もう、待ったは無しだ…っ、」 「ひぎ、ぁ、あーーー‥!!!!!」 ぐしゅり、と音がした。その瞬間に首の後ろは燃えるように熱く、鋭い痛みが体を支配する。瞬間、末永の性器はぶわりとふくらみ、学の蕾をぱつぱつにひろげていた。学ぶの腹の奥がきゅうきゅうと収縮し、耐えきれずに吹き上げた精液は、何度も吐き出しているはずなのに量が多い。 脈打つ性器を直に受け止めながら、体の内側を巡る血液が微炭酸に変わってしまったような甘やかな感覚が、学の体を包んでいく。 なんだこれは、二人は野性的な行為を通して味わった言い様のない多幸感に支配された。 ずちゅ、と音を立てて口を離す。互いに重なるように倒れ込むと、びりびりと支配する快感にしばらくの間放心した。 「ぁ…よ、ぅへ…っ…」 「っ、学…俺の、俺の物だ…」 べろりと熱い舌で項の痕を舐めあげる。その刺激に蕾を締め付けながら、学のなかで何度も出されて風船のように膨れた吹き溜まりの感触に、学の口からはじゅわりと唾液が滲む。 ダラダラとだらしなく垂れる唾液をそのままに、しばらくの間二人は互いの体の匂いを確かめるような行為に耽った。 もう、ソファーは使い物にならないな。頭の片隅で処分をどうするかと考えるほど余裕が戻ってきた筈なのに、末永は甘えてくる番に唇で応えながら、どうせ捨てるならもう燃やせばいいかなどとバカみたいな考えになる位、学をどろどろに甘やかすのに忙しかった。 数時間後、もう日を跨いで翌日だったのだが、学の母が持たせてくれた高級食パンを裸のまま二人でだらし無く毟り、咀嚼しては口移しで食べさせ合っているうちに再び兆し、学の声がでなくなるまで行為に耽る。 そうしてようやく意識を取り戻した二人は、互いの濃くなった野性的な匂いに気づき、屋敷に到着してから三日目の朝、ようやく文明的にシャワーをしてから服を身に着けた。 「とりあえず、ソファーは燃やすか。」 末永の一言で自分の汚したソファーを見て絶句した。 声のない悲鳴を上げた学が、横にいた末永を容赦無くぶっ叩くまであと数秒。

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