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番外編 2回戦目はフルスロットル *

末永洋平は、葛藤していた。 「…あ、あんまみんなよ…。」 「す、すまん。」 じつは冬休み中のある日、末永は学をさそって別宅へ泊まりに来ていた。郊外にあるそこは、夏の避暑地として父が構えたもので、大きな湖を見下ろせる二階の出窓からの景色は、まるで切り取った一枚の絵画のようで好きだった。 そんな景色を学にも見てもらいたくて、なんの気無しに泊まりに来ないかと誘った。 顔を赤らめながらも嬉しそうにコクリと頷く学をみて、二人だけでお泊りなんてあの日以来だと改めて気付かされたおかげで、今度は逆に末永が意識し過ぎてドギマギした。 そして、現在に至る。 「その、ず、随分と魅力的な格好をするから…すまん…」 「お、俺だって着たくなかったけどよ!お前が見たいとか、言わなきゃ…こんな、」 「俺の為に着てくれたのか?いやなのに?」 「…、言わせんなよ。」 そう、つきあってから初めて体を重ねたあの日に、末永はぽろりとこぼしていた。 前に着てた、文化祭のコスプレをもう一度見たいと。 勿論本音だった。だけど、ばかじゃねーの!と照れながら一蹴されていたので、末永自身も諦めていたのだ。 その、学のミニスカナースを再びお目にかけることが出来るとは。やはり日頃の行いがいいからなのだろうか。よかった、真面目に生徒会やってきて…と心のなかで合掌した。 キングサイズのベッドの上、裾を気にするように学がピンク色のミニスカナースを着たままぺたんと座っている。クリスマスの日に初めてセックスをして、これが二回目。一度体を重ねてから、互いに実家暮らしの為に二回目を行うことが難しかったのだ。 「学…、触れていいか…」 「だから、聞くなってそういうの…」 「わかった。…すごく、可愛い…」 するりと学の柔らかな太ももに大きな手が被さる。まるで感触を楽しむように手を滑らせながらスカートの裾から侵入してきた末永は、そのまま大きなベッドに学を押し倒すと、指先に触れた心ともとない細さの紐に気づき、無言で学の膝裏に手を回すとガパリと広げた。 「うわばかっ!」 「おま、っ!!」 大股を開くように無理やり足を広げられた学は、顔を真っ赤にして必死でそれを隠そうとした。なにをって、勿論紐パンである。 良くも悪くも真面目な学は、男心をくすぐるコスチュームプレイとは何ぞと下調べもバッチリであった。 なので、ミニスカナースには紐パン。清楚に隠れるエロ。マーメイドが貝殻のブラよりも、手ブラのなエロく見えるのと一緒だ。ようわからんけど、学の参考したサイトにはすくなくともそう書いてあった。たわわに溢れる胸はなくても尻はある。紐パンはあえて黒を選んできた。黒のレース、背が低いからこそ大人っぽく見せたかったのだ。 「…、す、すき?」 「ぐっ…、すきだ。」 なにせナースなのに黒の総レースの紐パンというところにセンスを感じた末永は、二回目のセックスなのにこんなフルスロットルでいいのだろうかと頭を過ぎる。いいのか、そうだ。今は考えるのをやめよう。 深呼吸をして真顔に戻ると、その柔らかな足の中心に顔を埋める。むちっとした白い太腿に顔を挟まれながら、鼻先をレースに包まれた学の中心に擦り寄せると、そのレース越しにベロリと蕾から会陰を通り袋までを舐め上げた。 「ひぅ、っ!お、おまっ、まじか、ぁっ!」 「ん、…頭がくらくらする程興奮しているのは確かだ。」 「ぅぁ、っん、や、やだぁ!も、そこばっか…!」 尖らせた舌をレース越しに蕾へつきたて、ぐりぐりと刺激する。学のそこはひくりと震え、柔らかい尻も快感でかすかに震えていた。 「あ、あ、あ、っ」 親指で縁を引っ張り、右手の人指し指をそっと一本入れる。ちゅぅ、と蕾が指に吸い付いてきたのがわかれば、開かれた微かな隙間に再び舌を侵入させた。 「ん、」 「ぁあ、あっや、やだぁ…ようへ…ぁっ、それやだぁ…っ」 「すまん、」 「ぁう…っ!」 蕾を指と舌で何度も甘やかしながら、小さく謝る。辞める気などまったくないという意味での謝罪に、学が抗議するかのようにそこを締め付けるので、末永は唇を離すとレースに包まれた小振りな袋を舌で舐めあげながら2本目の中指をにゅくりと挿入した。 「ぁ、っ!や、やあ…まってぇ…っ!」 「待たない。」 「そこ押しちゃだめぇえ…!」 指の腹で張り詰めた内壁をくんっと押し上げる。ビクリと跳ね上がった太ももをあやす様に甘噛みしてやりながら、ぐちぐちと音をたて何度もそこを擦り上げた。 勿論、袋を口に含み吸い付いては舌で甘く転がしてやるのも忘れない。末永は学の取り縋るような鳴き声がもっと聞きたかったのだ。 「ぁ、ぁっだめ、だめぇ…やぁ、ようへ、っ…」 「気持ちいい、だろう。」 「んぁ、っ…そこぉ、っ…たべないれ…ぁんっ…」 「ほら、言えるだろう。」 「き、もひぃ…っ…おひりきもひぃ…ふぁ、…」 だらし無く口端から唾液をこぼしながら、学の声が蕩けていく。どれ位そこを虐めていたのだろうか。 末永が顔をそこから離すと、だらし無く足を開いたまま、どろどろに腹を汚した学が熱に浮かされた顔で大人しくなっていた、 「ふむ…、やりすぎたか…。」 こぶりな性器は張り詰めては遂情したのか、その腹を白濁と先走りでぬらぬらと汚し、尻のやわ肉を広げると蕾は赤くぽってりと腫れ上がっていた。 ほっておかれた性器は、蕾と袋への刺激のみで何度も吐き出したのか、くたりと腹に横になったままだった。 「…、」 「っ、ぁ…」 体液を塗りつけるかのように、末永の大きな手が学の下腹部から胸元までゆっくりと手を滑らせる。中指と人差し指で胸の突起を挟むと、揉むようにしながら時折突起を引っ張り、コリコリとした感触を楽しむ。 「ぁっ、ぁっ…」 「ここは?」 「いぃ…っ、」 学に見せつけるように立ち上がった乳首を舌で押し付けるように舐めあげては、唇でそこを挟む。視覚的にも、酷く煽られるような光景だ。 学の腹の奥にくすぶる性欲を、末永は的確に刺激していく。行為に飲まれていくのは学も同じだった。

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