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第8話

●月某日 都内某所 先生単独インタビュー備忘録 ※夏の特大号に掲載予定だったが事情により急遽中止 上長報告済み 別にきっかけなんてないです。僕にとってお金を稼ぐ一番いい方法だったから続けているだけなので… あなた方が求めているような事なんて何も言えません。 あの、どのくらいで終わるんですか?すぐおわる、とかじゃなくて、 具体的に教えてくれませんか? あぁ…いいです、もう…はい、早くしてください (固いものでテーブルを叩くような音?) 伝えたい事、って言われても困るんですが…別にこれと言ってないです。 なんでと言われても無いものは無いですよ… だって、僕の漫画にストーリー性なんてないじゃないですか。 最初から最後までただ喘いでるだけなのに、これのどこに物語を感じるのかこっちが聞きたいくらいですけど、 皆して…なんていうか、本当に、思って言ってます? だからその、物語性がどうのって話ですよ。本当にそんなもの感じてるんですか?こんなただみだらなだけな漫画に? 嘘だ、嘘ですよそんなの。皆頭がおかしいです。 どこに胸を打たれたっていうんですか、僕が聞きたいですよそんなの (何かをひっかくような音が繰り返されている) だって、上がそういうんですから。 もっといやらしくしてくれって、もっと過激にしろって。 そうすれば皆が幸せになるって言いましたよ、言いましたよね?言ったじゃないですか、なんで無視するんですか?ちょっと触らないでください、 (おそらく席を立とうとした) 結局みんな、自分にとって都合のいいものがみたいだけじゃないですか。 僕が描いてるものに情緒なんて感じてないくせに。 ただ自慰につかうための道具としか思ってないんですよ、 何ですか?怒ってなんかないですって、分かってますから、分かってますよ、僕が一番頭がおかしい事なんて知ってる、知ってるんですよ!! 言われなくても!!上から言われたとか何とか言って、言いなりになってるだけなんですよ!! 皆がみたいって言ったんじゃないですか、理解があるとかなんとかいって、 結局は顔がいい男の人が喘いでいればそれでいいんでしょう、違うんですか!?何が!?どこから!? そうでしょ、結局自分が思うような展開じゃなければ納得いかないとかなんとか、いって、そうやって言うじゃないですか、 そうやって…言うじゃないですか、そう、 知ったような気になって、偉そうにネットで悦に浸って感想を書き散らして気持ちのいい思いをして、称賛を浴びて、そういうことがしたいんじゃないですか、違うんですか? (複数人が部屋に入ってきた?ドアが開くような音) 僕にとっては、儀式なんですよ、僕のための… 読者のためなんかじゃない、僕自身の報われなかった思いの自慰の為に始めただけの事なんです、それが偶然金稼ぎの道具になっただけなんです。 むなしいですよ、かなうわけでもないのに、こんな…紙の上で、訳が分からない… 彼が喘げば喘ぐほど金になるんだ、意味が分からない、なんなんですか? 皆、何にそんなに感動してるんですか? 彼の○○が○○で、それで、○○が○○○○○○ (放送禁止用語の為規制) 静かにしろってなんですか?インタビューっていったのそっちじゃないですか。 ほら、結局そうだみんな… 感動なんて上っ面で、いやらしければいいんじゃないですか… なにが悪いっていうんですか?需要があるから答えてるだけなのに、 なんで責められなくちゃいけないんですか? 今責めたじゃないですか!! なんでこういう漫画描いてるんだって!!!言ったでしょ!!! 怒ったじゃないですか!!! 僕が何したっていうんですか!?ただ、描いてるだけじゃないですか!!描いてっていったのはそっちじゃないですか!! お金になるからって!!話題になるからって!! もういやだ!!はなせ、離してください、 (以下言葉にならない叫び声のみが繰り返されている) ・インタビュー中複数回にわたり激昂し、これ以上の進行は困難と判断し 取材及び掲載急遽中止となる

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