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愛のあるセックス
「悠眞、起きろ」
先輩の、声がする。
起きなきゃと思うのに、起きられない。
「悠眞、悠眞」
「う~、ん、?」
「襲っても、いいか?」
「・・・・・・・・・へ?」
なんか、今怪しい言葉を聞いちゃった気がする。
あれ、やっぱり僕耳おかしいのかな?
「ごめんなさい、もう一度お願いします」
うつ伏せ状態から仰向けに起き上がる。
「お前と、セックスがしたい」
「・・・え」
「勿論、乱暴にはしない。
俺はお前の了解を得て、愛のあるセックスがしたいんだ」
「・・・正直、怖い、です」
そう、怖い。
あの時の記憶が、夢で出てくるほどに。
僕を、苦しめる。
だけど、先輩はあのようにはしない。
無理矢理にはしない。
「でも、先輩になら、大丈夫」
先輩を、信じてみよう。
目を見て、分かる。
先輩は、違う。僕に、優しく扱ってくれる。
「・・・痛くしないでくださいね?」
「ああ、努力する。痛かったり、止めて欲しかったら言ってくれ」
「はい」
ふふ、と笑いながらも先輩に押し倒された。
なんだか、愛おしい気持ちが更に増して来る。
「ありがとう、本当に」
「ふふ、先輩何言ってるの」
「唐突に思ったんだ。・・・ああ、大好きだ。
愛している」
聖人は悠眞の瞼にキスをした。
愛でるように、優しく。
「お前と繋がれることが、とても嬉しい」
「・・・僕も、ですよ」
もぞ、と聖人の手が、指が、悠眞のモノに触れた。
揉みしだくように柔く揉むと硬くなってきた。
「ん、っ」
「遠慮なく声を出してくれ」
「恥ずかしい・・・、ぁっ」
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