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情緒不安定。
母さんが待っているであろう正門に行く前に職員室に寄った。
勿論、奈宮先生を呼ぶため。
「失礼します、1-Sの神風悠眞です。
担任の奈宮先生はいらっしゃいますか?」
「あ、神風」
「先生、放課後の件なんですけど今日19時からしか時間取れなくて。
時間的にダメなら明日にお願いしたいんですけど・・・」
「・・・・・・そうか、了解。んじゃ19時からで大丈夫だ。
19時に・・・そうだな、寮の学習相談室に来てくれ」
「分かりました、では失礼します」
良かった。
・・・・・・というか奈宮先生と何話すんだろう。
病気のことについては政信叔父様から伝えてあるはずだし・・・。
まあいいか。
「悠眞ー、ここよ!」
「母さん・・・」
「遅くなってごめんね?さ、乗って」
「・・・分かってる」
キツく、言っちゃったな。
遅かったのは僕の方なのに。
駄目だ、喋らないようにしないと。
お母さんにあたっちゃう。
「学校生活はどう?」
「普通だよ」
「クラスで仲良い子できた?」
「・・・まあまあね」
「先生方にはちゃんと御挨拶した?」
「したよ、分かってる」
「ご迷惑おかけするんだからちゃんとしないと。
もう心配で心配でね・・・。政信さんにももう1度電話しておこうかしら」
「うるさいんだよ!!!!!!
僕は疲れてるんだから静かにしてくれない!?
それくらい見てわかんないの?」
「・・・・・・」
シ-ン―――・・・
もう、、やだ。
また言い過ぎた。
自分が、嫌だ。嫌いだ、こんな自分。
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