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何様俺様。

「先輩。叔父様から僕のこと、頼まれましたよね。 迷惑だと思っているとは思いますが嫌だったら放っておいて大丈夫ですから」 「はぁ・・・どうしてそんなこと思うんだか。 理事長に頼まれたとは言え、俺が好きでお前と今いるだろう? 迷惑とは思ってない」 「・・・・・・ありがとう、ございます」 ふわっ、と笑顔を向けた。 その笑顔を見て聖人が顔を赤くしたことを悠眞は知らない。 「長谷川様、そいつは誰ですか」 え、急。 ・・・ていうか、貴方こそ誰なの。 睨んでる、よね? 「・・・お前か。ああ、悠眞は知らないな。 こいつは瀬野夏妃〈セノナツキ〉、親衛隊の隊長だ」 「親衛隊、ですか? あ、長谷川先輩のですか」 「もう1度聞きます、長谷川様、こいつは誰ですか。 何故長谷川様と共に食事をとっているのですか」 様付けねぇ・・・。 ここの学校ではこの呼び方が常識なのかな。 「僕は神風悠眞といいます。 今日から入学したんですが長谷川先輩にお世話になりまして」 「ふぅん・・・あんた何様? 下級生が長谷川様となんで一緒にいるの? 親衛隊じゃないし新入生だから、まぁね、ルール知らなくても不思議じゃないけどさ。 2人で食事するのはルール違反なんだよね。 今すぐどっか行ってよ」 うっわ。 性格悪。 でもこの程度なら、慣れてる。 いつも言われてきたでしょ。暴言なんて当たり前。 まだ、大丈夫。 「おい瀬野。悠眞に何言ってるんだ。 まず言葉遣いが荒い。気をつけろ。 それにな、こいつはり「先輩、それは言わないでください」 ここで理事長と知り合いとか言ったらヒートアップするに決まってる。 政信叔父様の知り合いというのが嫌なわけじゃない。 ただ、僕の身がなんだか危うくなりそう。 「り?なんですか、り、って。 下級生、何を隠した」 「長谷川先輩、申し訳ありませんが僕はこれで。 邪魔みたいなのでまた今度、機会があればよろしくお願いしますね」 「あ、ああ」 退散するのが1番。 ・・・この学校では静かに暮らせると思っていたのに。 もう無理だけどね。

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