あの会話の後、真っ直ぐ部屋に行った。 夕食は寮の食堂に行こうかな、なんて。 ･･･気分は重いけど少しは軽くなった方。 これなら"僕"を演じられる。大丈夫。大丈夫だ、僕。 よし、食堂に行こう。 知らない人ばかりで怖いけど、仕方ない。 ･･･やっぱり、誰かと一緒がいいな。なんて思うけれど。 そんな人はいないわけで。 寂しいなぁ。 ただただ静かに扉を開け俯きながら開いている席に座った。 まず食堂を見て一言。 広い。 これ以上の広さの食堂が校内にもあるから驚き。 ･･･政信叔父様はどこからそんなお金を出しているのだろうか。 それにメニューも豊富。 和から洋、デザート、ドリンクまで色々と。 パスタにしようかな。 ペペロンチーノかボンゴレビアンコ。 うーん、、、。 ボンゴレビアンコにしよう。 あ、昼食と同じだ。 ･･･まあいいや。 料理が届いてから誰の邪魔にもならないように静かに食べていた。 そんな時、僕を呼ぶ声が聞こえた。 ･･･うん、明らかに僕だよね？ 悠眞って言ったし。でも違ったら･･･うん、振り向かないに限る。 恥ずかしいもんね。 ｢･･･おい、無視したのか気付いてないのかどっちなんだ｣ ｢え、あ、すみません。やっぱり僕でしたか？ 長谷川先輩、僕に何か用でも？｣ ｢いや、用と言う用は無いがどうせなら一緒に食べようと思ってな｣ ｢･･････僕でよければ？｣ ｢何でそこで疑問形なんだ｣ 笑われた。 ･･･だってしょうがないじゃん、不思議に思ったんだから。