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第8話 慌てふためくこと
旧校舎、松原先生の研究室。
先生は僕になにも言わないで体に触れた。
びくっと体が強張る。
後ろからゆっくりと抱きしめられ服をまくり上げ先生の息遣いが聞こえてくる。
「はぁはぁ……ふぅ」
首筋を舐められてはビクビクとした。
声は出したくない。
冷たい手が乳首に触れ、優しく揉まれる。
「んっ」
男にこんなことして、気持ち悪くないのかと頭の中をぐるぐると駆け巡る。
「今日は昨日よりももっといいことしよっか」
机によっかかり足を持ち上げられた。
「女の子だったら簡単だけど君は男の子だからね」と言いながらズボンのチャックに手をかけた。
ジリジリとしたに下がりパンツがさらけ出す。
「やっ」
「いやぁ、ダメ!!」
と起き上がる。
「ん? 抵抗していいのか? 秀いらない?」
「……」
大人はずるい。
「あ、う……」
されるがままにパンツの中に手を入れるられ扱われる。
「あっはぁはぁ……うっ」
「いい大きさで握りやすいよ」
力強くそれを扱われ思わず机の端をつかんで耐える。
「んっんっ……」
びゅっと精液が飛んだ。
「はぁはぁ……」
息が苦しい。
!?
「やっ……」
足を持ち上げられたと思ったら尻の穴に指で抑えられる。
「な……なに!?」
「男の子はここでHをするんだよ」
誰にも触られたことがない部分、大事な場所に指が入る。
「やっひっ……」
コンコンコン !? ドアがノックされた。
「うーん、なんだろうね、いいところなのに」
先生は僕から離れた。
急いでズボンを履きなおす。
ドアが開いた瞬間、僕は逃げた。
「あっ」と先生の切ない声が聞こえた。
「先生」
「あ、君だったか、仕方ない君入りなさい」
急いで3限の教室に向かう。
次は蒼井先生の数学だ。
ギリギリ間に合った。昼は食べ損ねたが、気持ち悪くていらない。
体にぞわぞわと残る感覚は早く洗い流したい。
「えーじゃ始めるぞ」
講義が始まった。
はぁはぁ……お尻がむず痒い。
薬を塗られたのか、穴がひりひりと……。
まだ授業は始まったばかりなのに……。
うっ……。
体をもぞもぞさせていると前の人に資料を渡された。
「はいっ!?」
前の人の顔が赤らんでいた。
今僕はどんな顔をしているのか。
「大丈夫ですか?」
「え、あひゃい」……嚙んだ。
前の人は立ち上がり紙を1枚机に置き、後ろの人に渡してくれた。
「ごめん、ありがと」
「いや、辛いなら保健室行けば?」
「おい、どうした?」
「あ、なんかんっ!?」
「な……なんでもないです」
蒼井先生がやり取りに気づき、僕は慌てて前の席の人の口をふさいでしまった。
再度、ごめんと謝り授業が再開する。
しっかりしなきゃ。
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