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 挿入したまま、岸本の胸を吸う。すでに何度も吸われたそこは、ほんのりとピンクに色づいている。ぴん、と胸の突起を指先で弾けば岸本の中がぐっと締まる。口を半開きにして愛撫に夢中になっている岸本のことを、小鳥遊は素直に可愛らしいと思った。 「小鳥遊部長っ、早く……っ」  焦らされることに耐えきれなくなったのか、岸本が震えた声で呟く。小鳥遊はゆっくりと岸本の体を引き寄せ、期待に応えるように動き始める。  肌がぶつかる乾いた音が部屋に響いた。 「っは……そこ……やばいです」  出会った当初は可愛げのない部下だと思っていた。そんな岸本の素顔はこんなにも可愛らしいものだったとは。小鳥遊は口端を上げて腰を動かす。最奥を暴くようにして突くと、岸本はびくびくと体を震えさせる。そろそろ果てるな。そう感じ取り、小鳥遊は動きを早める。 「っあ……うっ」  びくん、と一際体を震えさせて岸本が果てた。その衝撃が直に小鳥遊にも伝わり、同時に精を吐き出す。  荒れた息を交わす2人の体はぴたりと密着していた。互いの熱を分け与えるかのように、どちらともなく身体に触れる。  小鳥遊は岸本の腰を労るように撫でた。そうすると、岸本は嬉しそうに目元を緩ませ小鳥遊を見上げる。 「小鳥遊部長……」  小鳥遊の凛々しい頬に手をかけ、指先でなぞるように撫でる。その指先が、瞳が小鳥遊の身体に熱を生む。性的な熱にとどまらず、心の奥底から込み上げてくる情動的な熱だった。

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