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7.やっぱお似合い ※

 キスが最初から激しくて息が切れる。でも止められない。だって欲しいだろ。こんな盛り上がってんのに。このままムチャクチャに抱かれたい。  舌を絡ませてお互いを触り合う。俺はピモンのチンコをぜんぶ引き出して、上から下までスリスリなでた。ピモンの指は俺のケツを揉みながら穴をほぐし、ヌメリを塗り付けた指を一本、中に入れる。  長い指にあるたくさんの関節が穴の中をこりこり擦り、腰に甘い痺れが走った。もっともっとと欲張りな感情が体の奥で渦巻く。  手の中にある欲しくてたまらないピモンのチンコに、俺のを擦りつけてしごいた。ピモンから出るヌメリで汚されていくことが嬉しくて興奮する。 「っあ、ピモン、……っあぁ、ふ、欲しい、ピモン、俺……、欲しいんだ」 「ナビィ、可愛い、すごくやらしい顔してる。こっちで一回出して」  ピモンの指が俺の手の上に重なって、二本の勃起したチンコをしっかり握りしめた。お互いの勃起したモンを擦りつけ合うってすごくやらしくて好きだ。  ピモンの動きで亀頭をニュルニュル擦られるたびに、腰がジンジンしてたまらなくなる。握りしめられた手を動かして快感を追った。 「ピモンっ、あっ、あぁっ、イク、……イクっ、ああぁっ」  包み込んでくれたピモンの手の中に安心して射精した。いつもこうして受け止めてから、長い舌で奇麗に舐めとってくれる。  最初は不味いからやめろって言ってたんだよな~。でもピモンは美味しいからって譲らないし、なんか愛されてる感じが嬉しくて今じゃすっかり甘えてる。  なんだ、俺ってメチャクチャ愛されてるじゃん。  ふと気づいて嬉しくなった。  いつもだからって、甘えすぎてたのは俺のほうかも。ピモンは俺が嫌だって言ったことは絶対しないし、知らないことは大丈夫か聞いてくれる。甘えてくっつきたがる俺を笑って抱きしめてくれる。  考えだしたら、すごく幸せですごく愛しくなった。 「ピモン」  名前を呼ぶと手を舐め終わったピモンが俺を見て笑った。 「ナビィ」  目尻が垂れて優しそうな笑顔を見たら、俺のこと好きなんだな~ってわかった。俺もピモンが好きだってわかる顔してるかな。してるといいな。 「俺のこと好きだって顔してる」 「うん、好きだから」 「俺もピモンを好きだって顔してた?」 「……うん」  ピモンがクシャクシャな顔をして俺に抱き付いた。 「……そんなふうに見てもらえるなんて夢みたいだ」 「俺も。そういうの憧れてた」 「自分の好きな人が、自分のこと好きなんてすごいよね」 「うん。すごい。……あーもう我慢できない。ピモン、ちょうだい。ピモンがすごく欲しい。ピモンに食べられたい」 「僕も食べたい。ナビィを丸ごと。……ナビィ」  唇を合わせてすぐ、舌が入り込んだ。長い舌がヌラヌラ舌に巻き付いてしごくように動く。それだけで頭がジンと痺れて背中がしなった。  俺は広げた足をピモンの腰に巻き付けてねだる。そうしたらすぐに、ほぐした穴をミチミチ押し開いて侵入された。刺激が背骨をたどって喉から溢れ、涎になって流れ出る。  いつもの場所で止まったピモンの毛を引っ張って、見上げた。 「もっと奥まで」 「……無理しないで」 「欲しいんだ。ピモンのこと全部欲しい。もっと俺の奥までピモンのものにして」 「ぁあ、ナビィ、ナビィ、……ゆっくりする、から」  泣きそうな顔したピモンが、湿った声で囁いた。  ゆっくり進むピモンに閉じてる何かを押される感じがする。手伝いたくてケツに力を入れたり抜いたりしたら、クポンと押し開かれた。鈍い痛みと未知の場所を貫かれる感覚に涙がこぼれる。 「痛かった?」  ボロボロ流れた涙を吸ったピモンが心配そうな顔で覗き込んだ。 「少し。でも続けて、お願い」 「……うん」  もう少し進んでまた押し開かれ、お腹にギュッと力が入る。動きが止まったから力を緩めたらまた進んで、でもすぐ止まった。 「全部入った?」 「うん。……嬉しいありがとう。あったかいし気持ち良い」 「俺も嬉しい」  動かずに抱き合う。ピモンの体毛に顔を埋めて匂いを嗅いだ。ボディーソープの爽やかな匂いに、少しだけ汗の匂いが混じる。  この匂いを嗅ぐと頭がクラっとして、鼓動が早まる気がする。乳首とケツが疼くっていうか、興奮する匂い。  入れっぱなしのケツの中がムズムズして、腰を少し動かしたら奥のほうからビリビリした刺激が広がった。 「っぅ、……ん、ピモン、少し動いて」 「痛かったら言ってね」 「うん」  そうなんだ。こうやっていつも気遣ってくれる。あー大好き。  ピモンのチンコは腹筋で動かせて出し入れ自由だから、腰を動かすために離れなくてもいい。抱き合ったまま気持ち良くなれるって最高に幸せ。  長いから少しの動きでも貫かれてる全部が刺激されて、体がバラバラになりそう。体が固まるのに力が入らない変な感じ。声が止まらない口からは涎が垂れるし、つぶった目の中がチカチカする。  匂いを嗅ぎながらピモンに掴まって、気持ち良い感覚だけ意識するようにした。体の奥全部を撫でられて擦られて、ばたつく足はピモンが押さえてくれた。  俺を抱きしめるピモンの呼吸に小さな喘ぎ声が混じってる。俺の体で気持ち良くなってるんだと思うと、嬉しくて興奮が湧き上がる。体が反応して、気持ち良さがだんだん大きくなってきた。  奥のほうからやってきた知らない快感に腰が浸っていく。なにこれ、なんか、このまま攫われたい。 「ああっあ、アア、あぁあっ、……ピモン、ああんぁっ、ほしい、おかしくなりそ」 「ん、ふ、ナビィ、あぁ、ほしいの? 締め付けて可愛い、ナビィ」 「っあ、犯して、俺を。ピモンに、されたい」 「……ナビィ、犯されたいの? 僕に」  掠れた甘い声なのに、俺にのしかかったピモンはギラギラ燃える目の悪い顔で笑ってた。腰がグッと押し付けられて体毛に体が埋まる。  擦り上げられるのがさっきよりも早くなって、ジュブジュブいう水音が大きくなった。  クポクポと奥を突かれる刺激で出る叫び声は長い舌に巻きとられ、声にならないまま涎になって流れていく。口の中に吹き込まれる荒い息で、ピモンの興奮を感じた。どうしようもなくゾクゾクして、体毛を掴んで腰を擦りつけるように振ったら、長い指がケツにめり込むくらい強く押さえつけられた。  半分くらい引き抜かれ一気に貫かれる。体が跳ねてガクガクするのに、押さえつけられてる足は動かせず、足先だけでもがく。涙が流れる目にピモンの昏く燃える目が見える。俺を欲しがる目。俺が望んでた目。その目に見つめられて震えた。  嬉しくて感じるままに叫びたいのに呻き声しか出ない。 「……っぁ、……うぁ、あっ、……は」  奥をグポグポされるたび、背中が仰け反って頭が真っ白になる。チンコからダラダラ射精してるのにケツのほうが気持ち良くてとけて力が抜けて、わけわかんない。もう頭から抜けそう。背骨がおかしい。 「……っは、ナビィ、はぁ、……いい? 奥に、出して、っは」 「ぅん、あっぁぁ、ぁあぁぁっ、して、だして」 「っあ、ナビィナビィ、ナビィっ、――うあぁぅっあ」 「――――――っ、アアアああああぁ」  抱き合って叫んで押し付け合って、飛んだ。  真っ白いどこかに飛んで動けなかった。  ケツから抜けていく感覚で、ぼんやりしてた意識が戻った。 「んー……、ピモン」 「ごめんね、入れっぱなしだった」  長いから、出すときも感じちゃって中がうねる。まだ繋がってたくて、腕を引っ張って甘えた。 「やだ、まだ入れてて」 「ハハハ、うん」  いつもと同じくらいの深さで止めたピモンは体を起こして、つるつるになった俺のチンコを楽しそうに撫でる。 「可愛い。子供みたい」 「赤ちゃんプレイなんてしないからな」 「しないの?」 「しない。ピモンの変態~」 「ハハハ、冗談。毛が無いとよく見える」  チンコと玉を楽しそうにフニャフニャ触る。変な感じ。毛を剃られてるってなんかエロイよな。 「伸びたらチクチクしそう」 「剃ってあげようか、毎朝」 「毎朝? ……一緒に住むってこと?」 「うん。嫌?」 「嫌なわけないだろ。家に帰りたくないって言ったら重いかな~って思ってたから」  フニャフニャ優しくさわられるの気持ち良い。甘やかされてるみたいで嬉しいのに、もっと嬉しいこと言われてドキドキしてる。 「僕も、一緒に暮らそうって重いかなって思ってた」 「似てるな、俺たち」 「重いところが」 「ははは、ホント。じゃあ、ピモンの家に引っ越すってことで! 年末に忙しいな」 「すぐ来てほしいから手伝うよ」 「もー、俺をこれ以上ドキドキさせんなよ」  体を起こしてピモンに抱き付いた。繋がったままの腰を緩く振って、ピモンを見上げた。黒い丸い目が切なく細められて胸が苦しい。  嬉しくて欲しくて愛しくて、何か言いたいのに言葉が出てこない。ぐちゃぐちゃになって1つのかたまりになりたい。溶け合ってしまいたい。  あーあ、俺ってやっぱ重いな~。……でもピモンも重いし、お似合いなはず。と思って、頬に添えられたピモンの指に頬ずりをした。 「ナビィ、……ナビィを食べたい。食べて一つになりたい」 「俺も。俺もそう思ってた」  やっぱりお似合いだ。  嬉しくなって笑ったら、ピモンも優しく笑った。  おわり

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