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意味③
ドッジボールを終えると夕飯を食べ、班ごとに風呂に入った。
のんびり入りたかったのに、入浴時間に限りがあるわ、クラスメイトが泳いだり飛び込んだりとはしゃぎだすわで全然ゆっくりできなかった。
そんな中、二段ベッドが3つ並んである自分たちの部屋に戻ると、班のみんなでお菓子パーティーが始まった。
俺はもう、ドッジボールやらその他の行事でくたくたで…はしゃげる元気はなかったが瀬谷とタカちゃんと、もう一人、真面目に勉強道具もってきて目を通す須賀の側に寄り分からない箇所を教えていた。
「…頭いいんだね、篠川」
「中学で先取って習ってた範囲だったから…高校で初めて習う範囲はさっぱり」
褒められたのが嬉しくて照れながらはにかめば、須賀が「それでもすごいよ。ありがとう」と返してくれた。
バカだけど…こうした些細なことでお礼を言ってくれることが、すごく嬉しく思う。
なんて、少し黄昏れていると瀬谷が
「シノちゃん一緒に寝よ〜」
と勢い良く押し倒してきたので、とりあえず手に持ったポッキーを瀬谷の口に突っ込んだ。
まだ寝ないからな、せっかちめ。…ふぁ。
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