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牽制①

ということで、茄子を片手に買い物を終え帰っている途中だったのだが。 これまたビックリ、湯田がいた。 お洒落なカフェテラスでコーヒーかなにか飲んでる。男と。 なーんか、どっかで見たことあんなって記憶遡ってたらその可愛らしい男は、この前湯田を呼び出してた他クラスのヤツだった。 にこにこと楽しそうに話を振ってるソイツへいつもの無表情で湯田は返していた。 …とりあえず。 「ゆーた」 呼んでみた。 茄子の袋を左手に持ってるので右手で手も振ってやる。 こんな状況、矢沼が見たらピーピー泣いちゃってそうだ、俺でよかったな湯田。 カフェテラスへ近づいていくと湯田に二度見された。幽霊じゃないからな、ふん。 「シノ、なんで…」 「買い出し。夕飯の」 「今日は徹平さんと会うんじゃなかったか?」 「もう終わった」 過去にしてきた。

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