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牽制②

俺の登場と、俺と湯田が二人で話し出したことによって一緒にカフェを楽しんでた男はみるみる顔色が変わっていた。 「君、湯田くんのクラスメイトの人だよね。この状況でよく話しかけにきたよね。肝が据わってるよ」 「仲良い友達とすれ違って、あんたは無視するってこと?その選択肢は俺にはなかった、ごめんね…えっと」 誰だっけ、この人。 首傾げて考え出したら湯田が「Bクラスの間名(まな) 慶太」と教えてくれたから、「篠川です、よろしく」と伝える。 すると、ふんっと鼻を鳴らし「湯田くんの友達って空気読まないよね」と機嫌を損ねていた。 そんな間名くんとは裏腹に、湯田はくくっと口から零れるように笑うと 「それがシノだから」と答えた。 うん、フォローになってないから、湯田。

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