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SS5-5
「ふっ…♡…っっ♡♡」
先輩は必死に手で口を押さえながら、体をビクンッと揺らす。
先っちょだけで終わるはずもなく、奥までハメて思いっきりかき混ぜてやると、先輩の中は喜ぶようにぎゅうぎゅう俺のを締め付けた。
「気持ちいい…?」
「〜っ!」
耳元で小声で尋ねると、こくこくと大きく首を縦に振った。
最高に可愛いな、本当…。
「……奥…っ」
「え?」
「…もっと奥……っ、こんこんってして……?」
おい、誰か。
重ねれば重ねるほどエロく魅力的になる先輩の生態、今すぐ研究して国に提出しろ。
やっぱ嘘。ダメダメ。
誰かにこんな姿見せるなんて無理。
先輩が可愛すぎて動悸がする。
「…っ、………ココ?」
「ぁぅ…♡♡」
きゅぅっと中が締まる。
何度も奥を突くと、先輩は可愛い声で喘ぎながら涙を流した。
涙を拭ってあげたくて、先輩をひっくり返し俺の方に向ける。
向かい合って立つとどうしても抜けてしまい、まぁそれでもいいかと諦めて先輩を抱きしめると、先輩は物欲しそうに俺を見つめた。
「抱っこ……」
「ちょ、待って…。」
「花火の時もした…。できるもん…っ」
「ここ、居酒屋のトイレだから…!」
こんなとこで駅弁したら、ドアガッタガタ鳴ってバレるわ。
酔いが回り過ぎて性に貪欲になり過ぎてるおバカな先輩。
それすら愛おしいけど、さすがにここでそれは…。
「だめ……?」
「うっ…。」
俺の理性VS先輩の上目遣い。
勝てるわけないじゃん…。
先輩の身体を持ち上げようとした瞬間、トイレの入り口が開いた音とともに上司の声がした。
「おーい、城崎。望月さん大丈夫か〜?」
「は、はいっ…!今何とか吐ききったみたいで…!」
「ならいいけど。遅いからみんな心配してんぞ〜。」
「そろそろ戻ります!」
再びパタンと扉が閉まった音を確認して、バレてないことにホッと息を吐いた。
「せ、先輩…?!」
「や…、ま、待って…。俺……、俺っ……」
さっきのは俺にとっては上司だけど、先輩にとっては後輩。
突然の同僚の登場に酔いが覚めたのか、先輩は顔を真っ赤にして汗をダラダラ流している。
何赤くなってんだか。
先輩がウルトラスーパーハイパーエロいことなんて、俺とっくに知ってるんですけど。
「ちょっとだけみんなに挨拶して、すぐ帰ろ?」
誘導するようにそう囁くと、先輩は頷いて俺の胸に擦り寄ってきた。
みんなには秘密、俺だけのえっちな先輩。
帰ったら気を失うくらいの絶頂に連れていってあげようと思う。
俺の後ろに隠れるようにしてみんなに挨拶する先輩を連れ、俺たちは居酒屋を後にしたのだった。
fin.
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