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「で、消えちゃったんですけど〜、起きたらちゃんと先輩が隣で寝てたからよかったです♡」
「長ぇよ。」
「だいぶ要約しましたよ?!」
アイドルの綾くんはいなくなってしまったけど、俺の大好きな望月綾人さんは目の前で眠っていた。
先輩は先輩で、俺が医者になる夢を見ていたらしい。
しかも夢の俺は、ちゃんと先輩を自分のものにしていた。
さすが俺。
先輩にも俺の夢の話を聞いてもらってたんだけど、先輩ってば途中から欠伸してた。
「ていうか、お互い夢に見るなんて、相思相愛じゃないですか〜♡」
「そりゃそうだろ。そうじゃなきゃ付き合ってねぇよ。」
「先輩っ…!」
「うわっ?!何!?」
「俺だけのアイドルでいてくださいね♡」
ステージで歌って踊っているキラキラな先輩も素敵だったけど、やっぱり現実の先輩が一番だ。
天邪鬼でツンデレで、でも俺のこと大好きで大好きで仕方ない先輩。
「先輩、エッチしよっか?」
「え、また?」
「何回でもいいじゃないですか♡先輩のこと好きすぎて、何だか落ち着かないんです。」
「………まぁ、いいけど。」
「ふふっ♪先輩、だーいすき♡」
ツンっとそっぽを向く先輩にたっぷりキスをプレゼントして、甘く甘く優しく抱きしめた。
先輩はみんなのものじゃなくて、俺だけの先輩です♡
fin.
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