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「…!!!」 「あ、起きた。」 「先輩っ!!」 夢から覚めた。 目の前に大好きな俺の先輩がいる。 「何で涙目?」 ふふって笑う先輩が可愛くて、力強く抱きしめる。 あぁ、本当に夢でよかった。 「城崎さ、珍しく寝言言ってたよ?何の夢見てたんだ?」 「秘密…。」 「何でだよ(笑)先輩、逃げてって言ってたぞ?俺出てきたんだろ?なーなー。」 「秘密ったら秘密です!」 こんなエロい夢見てたなんて知られて、先輩に引かれたら嫌だし。 「顔赤いぞ?エロい夢見てたんだろ。」 「っ!!」 「隠しても無駄〜。」 先輩はくすくす笑って、俺の頬をつまむ。 だって夢から覚める直前、あんなエッチな先輩の…。 そりゃ赤くもなる。 「先輩、キスマーク付けたい。」 「へ?!なんで?!」 「いいから早く脱いで。」 「うわぁ?!」 夢の中だとしても、先輩の裸が俺以外のものに晒されていたのが悔しくて、俺のものだとみせつけるかのように、俺は先輩の全身にびっしりと紅い痕を咲かせた。 もし今度同じ夢を見たら、先輩は村に閉じ込めて絶対クエストに連れて行かないようにしよう。 あー、でも夢で唯一良かった点は、先輩の服が溶けていくのがなんか良かった。 今度水に濡れたら溶ける服とか着せてみようかな…。 「城崎…?」 「ん?あぁ。今度おもしろいことしましょうね?」 「???」 何も知らない可愛い先輩。 ずっとずっと俺だけのものでいてくださいね? fin.

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