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切れねぇ…。 そういうことか…。 回避率とかじゃなくて、味方を盾にするんだ。 先輩を盾にされちゃ、当たるものも当たらない。 「んぁ♡城崎ぃ…♡♡」 「先輩!俺はこっちだよ!!」 「もっとぉ…♡」 ダメだ。 完全に当てられてて、俺の声は届かない。 先輩はビュクビュク精液を放ち、その度にスライムは触手を増やし、先輩はぐったりと弱っていく。 一体どうすれば…。 あー……、ダメだ。 先輩の裸がエッチすぎて、俺の下半身まで反応して思うように動けねぇ…。 俺のバカ…!! 「スライム…、俺の負けでいいから、先輩のこと解放してくれないか?」 「??」 「宝珠は諦めて立ち去るから!だから、先輩のこと解放してくれ!頼む…!!」 「〜〜♪」 プライドを捨てて敵に頼み込んだが、スライムはぷいっとそっぽを向いた。 交渉には応じてもらえなかったらしい。 こいつは宝珠を守る番人ではなく、宝珠をエサに自分好みの人間を捕食する厄介なモンスターだったわけだ。 どうする、俺…。どうする? 「先輩…っ」 「っ♡♡挿れてぇ…♡城崎ぃ、挿れて…っ」 「っ!!」 「……欲しぃ♡城崎ぃ…♡」 嗚呼…、俺の先輩……。 とうとう俺以外に犯されてしまうのか? 夢であったとしても、それだけは嫌だった。 早くこんな最悪な夢、覚めてくれ。 剣で自分を切りつけても、血は出ても全く痛くない。 夢だと分かっているのに…。 先輩…先輩っ…! 「え…、ちょっ…?!」 「♪」 絶望に打ちひしがれていると、スライムは先輩を俺の前に連れてきて、先輩のお尻を俺に向けた。 敵の麻痺で全身の筋肉が緩んだ先輩のアナルは、触手でクパァ…と綺麗に広がった。 「…っ///」 先輩の穴の中なんて、そんなまじまじ見たことない。 だからこれが俺の妄想だということは百も承知している。 奥に行くほど暗くてよく見えないけど、めちゃくちゃ綺麗な桃色で高揚感が増した。 「挿れていいのか…?」 「♪」 「っ…!」 このスライムはもしかしたら、精液がエネルギーなのか…? 好みの人間を捕食しているわけじゃなくて、ただ俺たち人間と同じく空腹を満たすために人間を襲っている? 触手で犯すより、俺が挿入した方が先輩が精液を多く出すと判断したってことか…? ごくりと唾を飲み込み、緩みきった先輩のアナルに先端を当てがう。 「はぁ♡ああぁ…♡♡」 「先輩っ!!」 根本まで一気に挿れると同時、夢から覚めた。

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