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何だ、この敵…?!
先輩を捕縛しているムニュムニュは触手の形状をしている。
触手の先端にははくはくと口みたいなのが開閉しており、さっさと倒さないとヤバい気がする。
ウィンドウを開くと、どうやらこの触手だらけのスライムみたいな敵がボスらしい。
っていうか、道中に出てくるって一番大事な情報だろ!!
一番初めに言えよ、先輩のバカ!!
「城崎ぃ、やだぁっ!ピリピリするぅ…」
「先輩っ!!」
杖落として、せっかく習得した麻痺治しの魔法も使えないじゃん!!
先輩のおバカ!!
「や…ぁん……、気持ち悪いぃ…」
先輩は麻痺して力が入らないのか、触手に縛り上げられて、苦しそうに小さく呟いた。
先輩を助けたくて地面から生えている触手を切りつけるが、どんどん生えてきてキリがない。
どこかに本体がいるはずだ。
でも敵の本体を探している間にも、先輩は苦しんでいるわけで…。
「城崎ぃ…、スースーする…っ」
「?!?!!」
敵が半透明だから、縛り付けられていても先輩の体は見える。
明らかに服が溶け始めていた。
こいつ先輩の身包み全部剥がして、何する気だよ!?
つーか、先輩のこと気にしながら戦うの、めちゃくちゃ神経使うじゃねえか!!
どこだ…。どこに…?
………いた!!!
めちゃくちゃニヤニヤした目で先輩を視姦しているスライム。
絶対あれだ!
「やぁっ…、やだぁ!城崎っ!城崎助けてぇっ!!」
「先輩っ?!」
やっと本体を見つけたと思ったのに、助けを求める先輩の声が聞こえてきて振り返る。
完全に服を溶かされた先輩に、触手の先端が吸い付いていた。
いつも恥ずかしそうに隠れている先輩の桃色の乳首がツンっと張り、それに反応して勃っている先輩の愛くるしいペニスにも触手が吸い付いていた。
ビュクッと放たれた先輩の精液は、触手の中を通って、俺の見つけた本体へ供給されている。
「許さねぇ…。よくも俺の先輩を…!!」
俺以外の生物が先輩を犯すなんてあってはならない。
はらわたが煮え繰り返りそうだ。
しかも、このエロ漫画みたいな展開でいくと、先輩のお尻も危ない。
非常に高い確率で、先輩の尻にあの触手が……。
「んっぁ♡城崎っ、城崎ぃ…♡」
「?!」
「ひゃ…ぁ♡城崎…好きぃ…♡♡」
「?!!」
さっきまでの嫌がる声とは違い、明らかに最中と同じ、少し高めの声で俺を求める先輩の声が聞こえて動きが止まる。
先輩は蕩けた顔で、触手に好き勝手されていた。
まさか媚薬作用と幻覚作用もあるのか…?
エロ妄想ブーストかかりすぎだろ!!!
「先輩の……、先輩の尻だけは……!!」
「〜〜♪」
「絶対殺す!!!!!」
言葉にならない声で嬉しそうに鳴くスライム。
思いっきり切りつけようとすると、本体は先輩を包んでいる触手の中に入っていった。
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