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第67話 R18
「イったらだめだよ」
相良さんは小さく呟くと、僕の足の間に頭を差し込んだ。
「え?」
ぞわ、と腰が揺れる。相良さんが僕のものを舐めている。紅い、肉厚な舌で。さっきまで僕の口を暴いていた舌が、僕のものに触れている。それだけでも十分背徳的な行為なのに。
「や……やめて……汚いから」
途切れ途切れの言葉で伝えても、相良さんは目線をこちらに上げただけで口を動かす。僕のそれはだんだんと質量を増やしていく。僕はイってはいけないという決まりを守ろうと必死でシーツを掴んだ。
「ぁ……んあ……はぅ……」
僕の嬌声とぴちゃぴちゃという相良さんから発せられる音だけが部屋に響く。フェラされるのはもちろん初めてだ。こんなに気持ちいいの? お腹の奥がとぐろを巻くように渦巻いていく感覚。いつものあれがすぐそこまで来てる。でも、だめだって言われたから我慢しなきゃ。
相良さんの口が僕のものを飲み込んでいく。なんて淫らなんだろう。僕は上がる息を堪えきれず、息を吐き出す。だめ……そんなに舐められたら……。相良さんの舌は僕のものを下から上へ舐め上げてくる。じゅぷじゅぷとはしたない音が相良さんの口から出ているのは変だ。DomがSubに対してこんなに奉仕するなんて、聞いたことがない。
張り詰めた部分がぴくぴくと動く。だめだ。もう出る……。
反射的に僕は自分の竿の根元を指先でぎゅっと抑えた。こうなったら、力づくで止めるしかない。ピンと足の指が張る。
苦しい……辛い……イきたい……。
僕の顔は見苦しいものに違いない。快感にのまれて、口をぎゅっとつぐんで。
裏筋をざらざらとした舌で舐められ、もう耐えきれる自信が無い。お腹の奥に力を込める。だめだ。まだ、出したらだめ。相良さんが許可してないから。勝手にイったら軽蔑される。なんで言うこときけないのって。相良さんに嫌われちゃう。それは、絶対嫌。
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