3 / 212

第3話

「圭吾ちょっと話あるんだわ」 矢沢と富永に挟まれた俺は 「部活だろよ」と 立ち上がりながら富永を軽く小突いた 「終わっても待ってろよ」 「なに?どうした?」 「心配なんだ、最近のおまえ 幽体離脱激しくてさ なんかあるだろう? 中学のときも、ほらあん時 忘れたとは言わさん」 矢沢は笑いながら部活のバックを抱えて顔を覗き込んで来る 「何?知りたい!」 富永の食いつきを抑え込み 矢沢は 「とりあえず部活終わったら 帰らない!いいなあ」 と念を押され 俺達はそれぞれの部活に向かった

ともだちにシェアしよう!