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第15話
「なんて…言えばいいか……」
俺がどこから話そうか訳わから
ない状態なのを見かねて
富永が
「圭吾好きな人いるんじゃない?
その事で悩んでる?」
そう聞かれた俺は
「えっ! いっいる あ、あの…」
消え入りそうな声をやっと絞り出して続けた
「す、す、すっ砂川…優…」
「えっ! 砂川!…いつから?」
「判らない…気がついたら
好きになってた
なっなっ引いたよな!?」
「男!!!!えええ!!!! クククッ
引かねぇよ~ばーか」
矢沢は腹を抱えて笑い始めた
富永も俺の肩を叩いて笑っいる
「引かないよ圭吾
頑張って話してくれたんだ
それに、だちだろ?
そうだろうなぁって俺ら話してた」
「そうそう で
続きお願いしまーす」
俺はなんだか肩透かし食らったようでテーブルに顔を落として
「わぁーどっと緩んだよー
力はいらねぇ 震える止まらない」
なんて奴らだ
どんだけいい奴らなんだよ
涙止まらないよー
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