13 / 212

第14話

圭吾に話しを聞く三日前 いやそれより少し前から 富永は圭吾の様子を何気なく気にしていた なんだかソワソワして 俺らと話しをしてても上の空だ うーんどうした? 誰かを気にしている? 誰を目で追っている? えっ!間違いないかな でも…違うかな… そして今日昼の激突事件でハッキリした 圭吾の顔が見る見るうちに赤くなりそこから動かない その後幽体離脱が始まった 砂川優だ! 富永は矢沢を非常階段に呼び出しその事を話した 黙って聞いていた矢沢は 「やっぱり そうかぁ」  「新 判ってたの?」 「うん なんとなくね」 「あの状態まずいよ なんとかしなくちゃ」 「どうするかなぁ」 「本人がまず自分がどうしたいかだよね 俺らは味方って判ったら そしたら少しは落ち着くかなぁ」 「好弥は圭吾が男が好きなったことどうなん? 俺らまずそこからでしょ」 「俺?別に良いと思うよ 好きって思えるのはいい気持ちでしょ 男も女も関係ないよね 新は?」 「俺か?大体は好弥と同じだな 人を好きになる気持ちって本当切なくてそれでいて気持ち良いよな ただ だちの事だからな 現実どうなんだろうか 判らないけどね それも追々理解? 出来るんじゃねぇ さぁて吐かせて気持ち良くしてやるか」 俺達はケラケラ笑いながら教室に戻った

ともだちにシェアしよう!