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第35話
俺は兎に角急いだ
家に帰りやる事済ませ
部屋に戻った
深呼吸
「もしも…優?俺 今話してて大丈夫?」
「圭吾…うん…大丈夫だよ
どうしたの?なんかあった?」
「優…なんで泣いたの
俺 もう 心配だよ」
「あぁやっぱり見られたよな
ごめんね 心配させて
なんて言えば良いかなあ
頭整理出来てないんだよ」
「思ってること言って そのままでいいから きちんとしなくていい」
「うん…判った…俺ね
俺…悔しくて 自分に」
「なんで…なんで自分?」
「ぐちゃぐちゃなんだよ
もっと一緒いたかったんだ
大事な時間だよね 恋人が
電車に乗って行ってしまう
それを見送るまでが大事な時間なのに…俺構内に入る寸前に
手を離した…
こんなに圭吾が好きなのに
ごめんね…ウウッ本当ごめん」
「泣かないで 優!泣かないで
俺だって離したよね…何となく
そうしなきゃ
いけないかなって
離した瞬間 寂しかったよね
胸も苦しかった…でもでも…優泣かないでよ…泣かああ嫌だよ」
「圭吾 泣かせてごめんね
俺たちもっと話さなきゃいけないよね…色々なこと
だって圭吾の事が大事だから」
「うんいっぱい話したい 一番大事な人が泣くなんて嫌だよ
優?明日朝逢おうね
同じ時間ね 来てね」
「行くよ!有難う 声が聞けて
凄く嬉しかった 大好きだよ圭吾」
「話せて少し安心した 大好き優!じやぁお休み」
「うん…お休み圭吾…」
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