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第37話
「ねぇ明後日部活終わったらカラオケ行かない?新は行くって
ふたりはなんか予定あるの?
デート~とかとか」
俺らは顔見合わせて
同時に首を横に振った
「何顔赤くしてんだよ こっちが見てて恥ずかしいわ」
矢沢が富永を小突いた
「やめ~痛ぇ~なんで俺だよ
もう~~ じゃぁ決定な」
「楽しみだね」
砂川がもの凄く嬉しそうなので
思わず頭を撫でしまった
「やだぁ~やだぁ~圭吾もう~
こっちが恥ずかしいよ~けど
そう言うの見てて幸せ~」
「でかいおまえなが言っても
可愛くねぇよ
今食った昼逆走してくるわ」
「そんなこんな事ないよ~
なんか嬉しい」
砂川が小さな声で言うと
「優~本当?大好き!」
砂川に飛びついてきた
抱きつくな!!!!危ないだろう!!!!
「好弥!!!! 俺のだ~触るな!」
笑いながらされるがままの
砂川からやっと富永を引き離し
「ダメ!優も怒らないと」
俺の反応に砂川と富永は顔見合わせて吹き出した
「見てらんない!先行くぞ!」
矢沢が呆れながら俺の頭を叩いて
歩き出した
「新~待って~」と叫びながら
富永も後に続いたい
その背中を見送りながら
「好弥も新も本当にいい人だね」
そう言って俺を見る砂川にチュッと頬にキスをした
「そろそろ俺らも行くか~」
「もう~うん…今日は圭吾が男前だね」
チャイム!!!!走る走る走る次体育だ!!
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