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第67話

俺たち運動部はそれぞれ大会を控え朝練が始まり放課後も時間ギリギリまで練習に明け暮れていた 「疲れた~なかなかハードだよな お互いな」 体育館組の俺らはヘトヘトになり教室に戻って来た 優の席に目をやると鞄が置いてある あれ?まだ帰っていないのか? 携帯を見ても連絡は入ってない 「好弥 優の鞄あるんだわ ちょっと美術室みてくる 先帰って良いからね」 「オッケーです」 俺は速攻着替え富永に手を振り 電話を掛けながら美術室に向かったが電話には出ない 走ったとにかく走った どうした何かあったか! 美術室のドアを開けると 薄暗くなった部屋に黒い塊… 傍に行くと優が蹲って寝てる 揺すってみたが起きない 隣に座って暫く寝顔を見ていた あの日以来だ 砂川の顔を独り占めだぁ 「優?起きて…」 頬に触れ… 頬にチュッ… 我慢限界突破しましたので 「ウゥン」 ウゥンじゃないぞ 襲うぞ 「優!!!! 起きろ!」 「あ~~~俺~寝ちゃ」 口塞ぎました! 「アッエッ…ン~」 「目覚めた?」 「圭吾 ビックリした!」 「俺だぁビックリしたのは 部活終わって帰ってきたら お前の鞄は有ります でも?電話出ません!心配したぞ」 「ごめん 絵描きながら待ってるよってラインした…はず…」 「来てません!! ったく! 帰れる?片付けは良いのか?」 砂川はコクンと頷いて見上げてくる~やめ~辛い~ 抱き締めたら 「ここ学校だよ」 って笑いました 俺の恋人! ンなの知っているわ!

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