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第87話
「ねぇ 圭吾 新と何話してた?」
俺の背中にキスしながら聞いてきた
「くすぐったいそれ…ったく
あぁ 新がさ最近の好弥が変だって言って…俺たちの事で好弥凄かっだろ?」
「俺たち?なんかキュンと来る」
絡めている腕に力が入ってくる
それ…辛いんだよ?判ってる?
「そこは置いとけ で そん時
好弥が相当興奮して新を叩いたんだと で その後新の背中に顔埋めて暫く泣いたんだ」
「…で?」
「で…泣き止むまでそのままにしてたんだよ」
「新 優しいね」
「だよな だからその行動の確認作業したんです 気持ちのね」
「確認作業?あぁなるほど…」
「好弥のしたことを俺がしたら? 即羽交い締めだと」
「俺も好弥がしてきたら即羽交い締めだわ」
「で…俺は優しかそう言う事はさせないって言ったわけ」
またぎゅっとしてきた…
「って事は 新は好弥の事…そう言う事?」
俺は自転車を止めて振り返った
砂川は自転車から降り
前に回って来ると
「もし…そうなら…嬉しいね」
また泣いてるよ…
「まぁまぁ先走りは駄目だけど
可能性は多いにある
でも新鈍いからなぁ」
「そう?かなぁ」
砂川が空を睨む
駄目だ!!!!
「ちょっと休む」
自転車から降り
思いっ切り抱き締めた
驚いてる顔も堪らない
「優?大好きの先はなんだろな」
砂川はそっと俺の口を塞いだ
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