158 / 212
第160話
シャワーを浴びて出てくると
先に出た砂川が髪を乾かしながら
「圭吾?今日これから図書館で勉強しに行こうよ 調べたいこと新があるって言ってたし 俺も借りたい本があるから」
時間を見ると十時前
一日いても良いな
今日の俺は変なスイッチが入りやすいしな
「集中出来て良いかもな」
「じゃぁ声掛けかけてくる」
砂川が出て行った
なんだか胸騒ぎ
好弥にラインを入れてみた
既読が着かない
好弥はまめだから
ほぼ間髪いれずに返信があるんだが…
ないって事は?
砂川が真っ赤な顔して戻ってきた
「ノックしようとしたら
なかから好弥の喘ぎ声みたいなのが聞こえてきた 焦った~」
「別に恋人同士なんだから
不思議はないよ~俺達なんか
どんだけで聞かせているか
判らないよね」
「えっ! 恥ずかしい!」
今更かぁ
抱き締めながら
「優…のは大きな声だからね」
「圭吾の馬鹿!阿呆!」
俺の胸に顔を埋め笑っている
図書館に行く支度をするために
部屋に戻る途中ふたりの部屋の前で耳を澄ましてみた
うん?矢沢か?う~ん 良く聞こえない
ドアに耳を当ててみた
痛っ!砂川に蹴られた
「下品だぞ」
へへへ下品上等
静になった ラインを入れてみた
お~既読
「行くって来たよ 15分後下に降りるって」
またラインを打っていたら
ドアが開いて
矢沢に頭殴られた
「なんだよ!痛ぇなぁ」
「馬鹿かお前 優が教えてくれたわ
下品な奴がパンツ一丁でドアの前にいるって」
あ~あ~砂川~よくも~
「支度してこよう~」
ケラケラ笑いながら部屋に入って行った砂川を追いかけて
閉まる寸前飛び込み成功!
外がにわかに慌ただしくなっていた
シャワー浴びなきゃね
矢沢~富永~
「圭吾はそのままで行くの?
早くしろよな 置いてくから!」
頭ボサボサ パンツ一丁だった
置いてかないで~
ともだちにシェアしよう!