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第160話

シャワーを浴びて出てくると 先に出た砂川が髪を乾かしながら 「圭吾?今日これから図書館で勉強しに行こうよ 調べたいこと新があるって言ってたし 俺も借りたい本があるから」 時間を見ると十時前 一日いても良いな 今日の俺は変なスイッチが入りやすいしな 「集中出来て良いかもな」 「じゃぁ声掛けかけてくる」 砂川が出て行った なんだか胸騒ぎ 好弥にラインを入れてみた 既読が着かない 好弥はまめだから ほぼ間髪いれずに返信があるんだが… ないって事は? 砂川が真っ赤な顔して戻ってきた 「ノックしようとしたら なかから好弥の喘ぎ声みたいなのが聞こえてきた 焦った~」 「別に恋人同士なんだから 不思議はないよ~俺達なんか どんだけで聞かせているか 判らないよね」 「えっ! 恥ずかしい!」 今更かぁ 抱き締めながら 「優…のは大きな声だからね」 「圭吾の馬鹿!阿呆!」 俺の胸に顔を埋め笑っている 図書館に行く支度をするために 部屋に戻る途中ふたりの部屋の前で耳を澄ましてみた うん?矢沢か?う~ん 良く聞こえない ドアに耳を当ててみた 痛っ!砂川に蹴られた 「下品だぞ」 へへへ下品上等 静になった ラインを入れてみた お~既読 「行くって来たよ 15分後下に降りるって」 またラインを打っていたら ドアが開いて 矢沢に頭殴られた 「なんだよ!痛ぇなぁ」 「馬鹿かお前 優が教えてくれたわ  下品な奴がパンツ一丁でドアの前にいるって」 あ~あ~砂川~よくも~ 「支度してこよう~」 ケラケラ笑いながら部屋に入って行った砂川を追いかけて 閉まる寸前飛び込み成功! 外がにわかに慌ただしくなっていた シャワー浴びなきゃね 矢沢~富永~ 「圭吾はそのままで行くの? 早くしろよな 置いてくから!」 頭ボサボサ パンツ一丁だった 置いてかないで~

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