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第162話

久しぶりにワチャワチャ組が 楽しそにキッチンにいる 俺と矢沢はその姿を微笑ましく見ている ってオヤジかよ~ 「新よ~好弥とは上手く行ってるみたいだな」 矢沢はチラッと俺を見て 「お前らには負けるけどな でもお蔭様で充実しているよ 好弥は自然体でいてくれている 俺はもっと甘えさせたいんだけど下手なんだよ」 「そっか?う~んお前シャイだから 新はさ もっと呼んでやれば 好弥の事 隣にいる事が自然に出来るようにさ まだ居場所探し してるとこあるもんな好弥は」 「よく見てるなぁ 優か?」 「これは俺の意見だよん」 「なぁ学校始まったても変わらない?このスタンス?新は」 「さすがに四六時中手は繋げないけどな でも 見る目は変えられないさ 恋人だから 誰かに聞かれたら 正直に話すよ 親公認なんだし あっ好弥の家に挨拶してねぇ」 「俺は…手離せないかも 起きて来る であろ衝動との戦いなんだよ」 「圭吾~ 屋上へ行け! だな」 「新様 仰せのままに~」 「ばーか」 「出来ました! なんだか楽しそだね」 砂川が焼きそばの大皿をテーブルに置いて近づいてきた 「楽しいよ!旦那同士 妻の自慢話してるんだから~」 「好弥!!!!来て来て! 圭吾~もう一回言って~お願い!」 「今ね旦那同士が妻の自慢話してたんだよって言ってたの」 富永は真っ赤になって下を向いてしまった 俺は矢沢に合図して 砂川の腰を抱いて先にテーブルの方に向かった 「好弥? おいで」  「うん」 差し出された手を握り矢沢の隣に座り 頭を矢沢の肩に乗せた 矢沢がひと言二言囁いている 富永の顔がキラキラしていた 「焼きそば~うめ~全部食うよ~」 「圭吾~キス」 可愛らし我が姫の唇に焼きそば味のキスを差し上げました 美味い!

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