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第167話

目覚ましが起きる時間を知らせてる またやっちゃった! 夕べあのまま寝てしまった 恋人はきれいにきれいに してくれて… なんだろう 優し過ぎて  胸が痛くなるよ その優しい恋人の寝息が可愛いくて  たまらない おでこに軽くお目ざめのキス あっ!  そのまま愛しい腕の中に収まってしまった 「狡い~寝たふりしたぁ~」 恋人は目を瞑ったまま 「優の柔らかい唇で起こされたの」 「あっ~ごめ…」 塞がれた唇が嬉しくて ギュッて抱き締めてたら 圭吾が背中を擦りながら 「今朝はお弁当作と朝食作るんだよ! 急げ急げ~」 「あっそうだよ~急げ~」 俺は飛び起き 圭吾と手を繋いで 部屋を出ると 矢沢たちと鉢合わせ 「おはよう!」 「お~寝ぼうしなかったな 凄い!」 「当たり前じゃ やればできるこなんだよ 好弥と一緒でなぁ」 「一緒にするな~!阿呆圭吾~ね優~」 「だよね~寝ぼすけ圭吾~俺か?」 ワチャワチャ組本日も絶賛仲良し中 ********** 久しぶりに四人で朝食&お弁当作りを 楽しんで 大騒ぎしながら図書館に向かった 静かな空間に 集中した時間が流れていく なんだかとても心地良い 俺たちの様子を見ていたのだろう 予定より三十分遅く 砂川が口を開いた 「そろそろおお昼休みにしようか?」 「お腹空いたね!」 富永がお弁当を持って立ち上がると 矢沢はすっと手を出して受け取った 「あっ 有難う」 頰を赤らめる富永 こいつこんな可愛かったか? 心の中でお互いの存在が 着実に大きく育っている 見ていてなんか気持ち良いなぁ

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