信也さんが出すお茶とお菓子を前に三々五々座った 親たち ｢信也有難う　皆様どうぞ召し上がり下さい では早速お話を進めて参りたいと思います まずは自己紹介致します 私はこの家の主であり砂川優の父親でございます あちらに沢木君とおりますのが息子優でございます そして先ほどお茶を出させて頂きました者が　私の大切なパートナーの砂川信也でございます 信也とは今年中には正式な手続きを取り家族となりますので 紹介させて頂きました 信也　優　ご挨拶して下さい｣ ｢砂川優です　今はとてもしあわせです 父親と信也さんがお互いをかけがえのない存在としていることにとても誇らしいです　家もここまで来るには 乗り越えることが沢山ありましたが 家族の力　友達や周りの方々の支えて貰いました 中でも僕にとって一番の支えは大切な恋人沢木圭吾君の愛でした 今日は心を素直に色眼鏡無しに 話して行きたいと思っています｣ ｢砂川信也でございます 私は優を通し圭吾君　好弥君 新一君とお近づきになりました 彼等は本当に良い子ですね しっかりした親子様に育てられた育ちの良さが彼等の言動にございました どうぞ本日が彼等にとって 親子様に取りまして この日があって良かった と言える日になりますこと お祈りいたしております｣ 信也さんは一礼してキッチンに引っ込んで行った