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プロローグ
どれだけ愛をつぶやかれても
どれだけキスをされても
私はずっと渇いている
飢えた魚のように
あなたの周りを泳いで見せても
あなたは決して私を愛さないと知っている
唯一になりたい
それだけでどれだけ幸せだろう
そうはならないのなら、
せめて1番でいたかった
夢の中で呟かれた名前は知らない名前で
死んだ恋人だということを後から知った
ああ、バカだな
死人には勝てやしない
どれほど頑張っても1番になんてなれるはずがない
だって、そうだろう?
私は、私と全く似ていない少年の写真を破り捨てた
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