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第11話

 1ー11 最初から決まってるんだよ!  俺は、慌てて自分の荷物をまとめ始めた。  「どこに行くつもりだ?」  不意に背後から声がした。  俺は、振り向きもせずに荷物を俺の唯一のお宝であるストレージバッグへと詰め込みながら答えた。  「知らないな。とにかく、しばらくここをあける」  急に腕を掴まれて、俺は、後ろに引き寄せられた。  「行かせない」  「無理いうなよ、テオ」  俺は、慣れた温もりに目を細めた。  「これが、俺の仕事なんだから」  体を押し離そうとした俺をぎゅっと抱き締めてテオが囁く。  「お前は、俺のもの、だ。勝手に行かせるわけにはいかん」  「お前な」  俺は、ため息をついた。  「そういうこと言うから奥さまに誤解されるんだろ?」  「誤解?」  きかれて俺は、躊躇ったが、いい機会だ。俺は、テオに言い聞かせることにした。  「お前がいつも、俺にべたべたするから奥さまに俺は、男好きだと誤解された」  俺の言葉をきいたテオが目をすがめる。  テオは。  突然、俺の唇を奪うと舌で俺の口をこじ開けて口中を乱暴に犯してきた。  「んっ・・ふっ・・」  俺は、呼吸ができなくて。  夢中でテオの胸を両手で叩いた。  テオは、それでも俺を離そうとはしなかった。  俺は、苦しくって呻いた。  死ぬ!  死んでしまう!  やっとテオから解放された俺は、激しく咳き込んだ。  「げほ、げほっ!いきなり、なにするんだ!このバカ猫が!」  「バカは、どっちだ!」  テオは、俺をベッドへと突き飛ばすと俺の上へとのし掛かってきた。  「お前は、俺のものなんだよ!勝手に、どこかに行こうとするな!」  はい?  俺は、ハトマメで俺を押さえつけているテオを見上げた。  「いつ、俺がお前のものになったんだよ?」  「最初に俺に魔力を与えたときから、だ!」  テオは、俺の首もとに吸い付いてきた。  やめっ!  俺は、必死で奴を押しやろうとした。  跡が残って洒落にならん!  俺が抵抗するとテオは、俺の両手をひとまとめにして俺の頭上に押し付けた。  「最初から、お前は、俺のものと決まってるんだよ!」  「ふぁっ!」  テオに耳元で低く囁かれて俺の背中がぞくぞくした。

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