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第13話
1ー13 鎮めて欲しい
「あっ・・あっ!かゆ、いっ!」
俺は、体の中が痒くって堪らなくなってきて体を揺すった。
「体の、中が・・」
「もう少し我慢しろ、ティル」
テオが爛々と輝く肉食獣の瞳で俺を見据えて舌舐めずりをした。
「すぐに、楽にしてやる」
「ひっ、あっあぁっ!」
俺は、身体中が疼いて頭が変になりそうで怖かった。
はやく。
俺は、呼吸を乱して意識を下腹部へと集中させていた。
何か、で、体の中を擦りあげて欲しい。
俺は、いつしか泣きながらテオを見つめて哀願していた。
「テオ・・も・・たすけ、て・・」
「そろそろ、か?」
テオは、俺の固く芯を持ち始めたものの先端へとぐじっぐじっと爪をたてながら俺のことを覗き込んで口づけをした。
うん?
テオの唾液は、甘くて美味しくて、俺は無我夢中で舌を伸ばしてテオを求めた。
「ふっ・・はっ・・」
どこからか聞こえてくるくちゅくちゅっ、という淫音に白濁していく意識の中、耳を塞ぎたくて、俺は、涙した。
「そろそろ、か?」
テオが俺の反り返ったものから手を離すと俺は、そこに触れて欲しくてもどかしさに呻いた。
俺のものは、先端から滑りをたらしていた。
だが、いきたくっても、いけなかった。
俺は、体を捩って息を喘がせた。
「あっ・・てお、いきた・・いかせ、て・・」
「まだ、だ。我慢しろ、ティル」
テオはそう言うと、俺の両足の奥に隠されているすぼまりへと指をそわした。
「ああ、だいぶん淫紋が仕上がってきたな」
テオが満足げに呟くのをきいて、俺は、ぎょっとした。
淫紋ですと?
「やっ・・ちょ、待ってくれ、テオ!」
「もう、遅いぞ、ティル」
テオが俺の後孔へと指を差し込み抽挿を始める。
そこは、湿った音をたてて指をするすると飲み込んでいく。
腹の中を擦られて、俺は声を漏らした。
「あっ・・んぅっ・・」
指で擦られて腹の中のむずむずする痒みが少しましになった。俺は、ほぅっと熱い吐息を漏らした。
もっと。
もっと奥まで欲しい。
この体の疼きを鎮めて欲しい。
俺は、恥も外聞もなくテオの指を締め付け腰を擦りつけていた。
「かわいい奴だ。俺が欲しいのか?ティル」
「あっ・・テオっ!」
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