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第52話

 4ー11 『愛の通販計画』  俺の驚きに気づいて、ガイは、付け加えた。  「別に、魔族の体内の魔石を提供するというわけではないからな。安心してくれ」  「じゃあ、どうやって?」  俺がきくと、ガイは答えた。  「魔族には、魔石を採掘するための場所があるのだ。そこは、瘴気が強くて人は近付くことはできんが、魔族ならたやすく入れる」  なるほど。  俺は、納得した。  鉱脈があるのか。  「とりあえず、我々は、今回、5000個の魔石を提供することになった」  ガイがそう言うので、俺は、 なんとなく好奇心から訊ねてみた。  「そんな貴重なものを提供するなんて、魔族は、太っ腹だな。かなりの価値になるんだろ?」  「そんなもの、ティルの価値に比べれば、大したことはない」  はい?  なんで、ここで俺?  「我々は、この度、ティルを魔族の番とするにあたっての持参金としてこれを差し出すことにしたのだ」  なんですと?  俺への持参金?  マジですか?  俺は、まじまじと奥様たちを見詰めた。  奥様たちは、みな、視線をそらした。  俺は、はっと気づいてしまった。  俺、もしかして、売られた?  奥様がこほん、と咳払いをした。  「とにかく、この度の魔族からの快い協力によって、我々の計画は、進められるってことになりました」  ちょっと、待ってください!  俺は、ぱくぱくと口を開閉しながらみんなを見回した。  もしかして、俺を魔族に売りましたよね?  俺の冷たい視線に堪えかねたのか、ミミル先生が口を開いた。  「この計画は、本当にティルと魔族の協力なくしては成り立ちません。その意味では、とても感謝しています」  「というわけで」  奥様がいい笑顔を俺に向けた。  「今回のプロジェクトの名前は、『愛と信頼の通販計画』と名付けました。なぜなら、この計画には、ティルの秘められた能力、『ハーレムスキル』が欠かせないからです」  『ハーレムスキル』?  俺は、驚きを通り越して呆れていた。  なんだよ、それ?   奥様は、俺の憤りを無視して話を進めた。  「このプロジェクトをみんなで成功させましょう!」  「これは、この世界を改革する計画。いわば、我々は、世界に革命を起こすのです」  ミミル先生が力強く言い放った。  「ここに、我々は、『ハーレム通信網』の開設と『愛の通販計画』の始動を宣言します」

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