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愛を確かめたい!

――葛城さんは俺の下で抱かれながら、もうこれ以上無理と言って騒いだ。俺は彼の前でクスッと笑うと、耳元で意地悪に囁いた。 「葛城さんもう弱音ですか? 年下に抱かれて、もうギブアップですか? そしたらさっきの言葉撤回してくれますか?」 「ばっ、バカ……! 誰が弱音なんか吐くかよ!?」 「じゃあ、延長戦開始って所でOKですか?」 「なっ、何が延長せ…!?」  その瞬間、押し倒した彼を机から抱き起こすと持ちあげたまま、彼と向かい合わせの体位になった。持ち上げた時に挿入したままだったから、葛城さんは前でビクビクと反応すると「っあああああ!!」と大きな声を出して感じた。 「どうですかこの体位? 貴方の良い所に当たってるでしょ?」 「ばっ、ばか…!! おっ、降ろせ、そんな深く入ってくんな……!」 「いれたもんが勝ちって良く言うでしょ? 葛城さんも、まだまだ体力あるんじゃ無いんですか? ついでだからこのまま俺を堪能して下さいよ…――!」 「ひぁっ…! やっ、バカっ!! 動くなっ…!!」  向かい合わせのまま彼を持ち上げて、上下に突いて腰を動かした。葛城さんは前で、さっきよりも激しく感じると、泣きながら「無理無理無理!」と、弱音を吐いて感じた。だけど俺は止まらなかった。そんな、可愛い姿を見せられたらますますイジメたくなった。  奥深くに入るたび、彼は泣きながらしがみついて、「もうやだ、無理! 慶介やだ!」と言って泣きごと言って喘いだ。体位的にもしんどいポーズだったが、彼を泣かせたくてハードに責めてみた。そして、限界まで腰を動かすとそこで疲れて机に座った。そして、今度は対面座位で責めてみた。葛城さんは目の前で口からヨダレを垂らして泣きながら乱れると俺の背中に爪を立ててしがみついた。 「やだ、もう…無理…! 仕事出来なくなる……! お前いい加減に止まれ……!」 「良いんですか、今やめても? 一緒にイキたくないですか?」 「ッ…!?」 「抜いて良いですか?」 「ばっ、ばか……!」 「ん?」  彼に意地悪を言うと焦らした。葛城さんは顔を赤くしながらボソッと呟た。 「こっ、このままじゃ困る……! いっ、イカせろ…――!」 「プッ…!」  彼が顔を赤くして恥ずかしそうに言ってくるから、それが可愛くて思わず笑ってしまった。 「わっ、笑うなっ……!!」 「ゴメンゴメン…! でも、ちょっとからかっただけなのに、いきなり目の前で可愛い事言うのやめてくれませんか? いくら俺でも、そんなに体力とか持ちませんよ」 「偉そうな事言うな…! 大体お前が俺をこんな風にさせたんだろ!?」 「ハイハイ、わかりました。じゃあ、じっくり延長戦でもしましょうか?」 「お前みたいなエロ後輩持ってる俺の身にもなれよ! お前がそうやって責めてくるから、俺の体力が持たないのわかって…! ンンッ!」  うるさい口をキスで塞いで黙らすと、今度は下に押し倒して彼の事を抱いた。葛城さんは「バカやめろって…!」と騒ぎながら下で乱れた。俺はそのまま腰を動かして激しく突くと、最後は二人で抱き合いながら果てた。  もう自分でも何開戦目がかわからなくなるくらい、彼と淫らになりながら抱き合うと、気づいた時には、時計は12時になっていた。そして最後は二人で慌てると、服を着替えて会議室から出て仕事に戻った。  彼は俺の隣で「ここじゃ、ゆっくり出来ないな」と呟くと。「じゃあ、今度俺の家に泊まりに来ますか?」と耳元で誘った。すると葛城さんは下を俯いて顔を赤くすると「考えておく」と言って返事をした。そんな彼を隣で見ると胸がキュンとなった。そして、然り気無く手を繋ぐと彼がその手を握り返してくれた。その一瞬に胸の奥は幸せな気持ちで満たされた。 END

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