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愛を確かめたい!
「――このまま最後まで俺とシテくれますか?」
「ッ…さっき少しだけって言っただろ……!?」
彼はそう言って目の前で顔を赤くさせながら怒ってきた。その慌てる姿を見て可愛いと呟くと、急に愛しい気持ちが膨らんだ。
「大丈夫ですよ、鍵はかけてありますから…――」
「バカ…! そっ、そう言う問題じゃ…――!」
「照れないで下さいよ、こっちまで煽られるじゃないですか……」
「だっ、だれも照れてなんかいない…!!」
そう言って彼に迫ると、欲情のブレーキが効かなくなった。そして、気がついたら自分の着ていた上着を床に脱ぎ捨てていた。葛城さんは下で、顔を赤くして俺の事をじっと見つめてきた。彼の着ていたYシャツのボタンを外すと胸がはだけて何だ厭らしく見えた。そして、瞳が僅かに濡れていた。彼の戸惑った表情を見つめると、葛城さんは俺の名前を小さく呼んだ。
「慶介…――」
「葛城さん可愛い。大丈夫、優しくしますね……?」
「…ッ、バカ…! お前はいつも強引だな…――」
「その強引な男に黙って抱かれてくれますか?」
「午後の仕事出来なくなったらお前のせいだからな……!」
そう言って彼は顔を赤くしたまま頷くと、俺に身を委ねてきた。
「大丈夫ですよ、俺のせいにすれば……」
そう言って彼と肌を重ねて抱き合った。好きな人の肌に触れるのは心地が良かった。そして、汗ばむ肌に欲情が止まらなかった。彼は俺の下で乱れると背中に爪を立てて、夢中でしがみついてきた。
「ッ、ン…! あっあっ…!」
「葛城さん可愛い…。もっと奥まで貴方を感じて良いですか?」
「やっ、やだ…! バカっ…! ンンッ!!」
下で切なく喘ぐ姿が何だか可愛くて意地悪をした。激しく抱き合うと机の音が小刻みに軋んだ。そして、自分の下で彼は淫らな姿を曝した。その姿が愛しくて堪らずキスをすると今度はそのキスを嫌がらずに受け入れてくれた。さっきとは逆な反応に思わず胸の奥がときめいた。キスをして抱き絞め合うと2人で愛を貪った――。
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