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愛を確かめたい!
無言の拒絶が愛しくて、そのまま彼を抱き締めると会議室の机の上に押し倒した。顔にかけている眼鏡を外そうとすると葛城さんは「いい、このままで……」と言ってきた。だけど彼の眼鏡を外した素顔が見たいから、優しく笑うと彼の顔から眼鏡を外した。その時の顔が凄く可愛いかった。
俺に顔を赤くさせて震えているのがわかる。そんな姿を見せられたら、もっと厭らしい事をしたくなってきた。ネクタイを緩めると、彼の首筋につけたキスマークが見えた。さっきつけたばかりだから赤く滲んでいた。その首筋に啄むような甘いキスをして、また首筋にキスマークを増やした。
葛城さんは俺の下で口を手で押さえて声を出さないように我慢していた。その姿が愛しかった。だから、わざと彼に悪戯を続けた。
「あっ……!」
その瞬間、我慢していた声が手から漏れた。その感じている声にドキッとして彼の顔をジッと見つめた。
「可愛いですね、今の声。もっと素直に感じてもいいんですよ。俺と2人だけなんだし…――」
「ッ…! バカ……!」
「良いですよバカでも。貴方が俺で感じてくれる姿をもっと見せて下さい。良いですよね、見ても?」
そう言って目の前で笑うと彼の体にソッと触れて、手で悪戯しながら可愛いがった。
「アッ…ンンッ…やっ、そこ…! だめだ…こんな、慶介……!」
「可愛いなぁ、葛城さん…。今のはちょっと色っぽかったです…――」
「ばっ、バカ…! お前年下の癖に生意気だ……!」
「その年下にこんな事されて悦んでる貴方もなかなかですよ」
「ンンッ…! っ、あっ…!!」
下で乱れた吐息をしながら、我慢している彼をみていたら欲しくて堪らなくなった。そして、彼にソッとキスをした。彼の感じやすい場所を手で優しく触れながら刺激した。葛城さんは体をビクンとさせて、再び目の前で甘い声で鳴いて乱れた。
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