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第2話

基本的に葉宮side ―午後2時30分 「今日の講義はここまでにする。」 「よっしゃー!終わった!」 「おい、葉宮。まだ終了とは言っていないぞ。」 「いや、さっきセンセー『ここまでにする』って言ったじゃん。実質終わったも同然っしょ。」 「はぁ、全く。葉宮はすぐに人の上げ足をとるな。とはいえ、実際に講義は終わったんだ。あとは好きに過ごしてくれ。」 「やりぃ!ありがとな。神崎センセー。」 「全く」 そういってこの大学のデザイン科の神崎は教員室に帰っていった。あ、自己紹介してなかったね。俺は都内の芸術大学に通う二年生、葉宮柚葵だ。人よりは勉強できると思ってる。確信はないけど。まぁ、よろしく。ちなみに幼馴染と彼女(男)持ちです!そして最近、配信者になりました~!イエーイ。こんな感じだけど大体俺の事はわかったかな?でも、細かいことは後に話すとして、今は講義が終わったんだぁ。この時間は俺の癒しなの。 「葉宮~。さっきの講義聞いてた?」 「もちろん。どうせ宮下はノート貸せって言いに来たんだろ?」 「よくわかってるね。それじゃ、いつも通り貸してください!」 「いいよ。じゃあ今度ス〇バのエスプレッソ買ってきてね。」 「りょーかい。あ、葉宮ってもう帰んの?」 「うん。アイツが待ってるから。じゃーね~。」 友人にさっきの講義の内容をメモしておいたノートを渡して帰り支度が終わった鞄を抱いて室内から出た。 「あ、遥!丁度いいところに!!」 「きゅ、急になんや!」 「いや~ちょっと付き合ってよ。」 「な、ど、どこにですか?お金はあらへんよ!?」 「いや、な?」 「うぅ。よくわからんけどついていけばええんやな。」 「うん。」 そういっておとなしくついてきているのが俺の彼女の川崎遥。この大学に入って初めて会話したのがコイツだ。ちなみにめっちゃ影が薄くておとなしい。俗にいう”陰キャ”だ。けど、しゃべり方が関西の方のしゃべり方だから何かと目立つことが多い。本人はそれを望んでなさそうだけど。 「よし、遥!今日は俺んちでゲームな!」 「昨日もしたやん。なんで俺がやらなあかんの?。」 全く、何を言うかと思ったらそんなことか。そんなの遥がゲーム上手いし可愛いからに決まってんじゃん。いい加減自覚しろ。 「まぁまぁ。そんなことは後で話すからさ!ゲームしようよぉ!」 「全く。付き合ってられんわ。けどその前に条件がある。聞いてくれるか?」 「なになに?」 遥は一息ついて俺を焦らさせた。なんでどうでもいいことは早くしゃべるのに大事そうなことは間を置くんだよ。 「金輪際、俺と一緒におるときに女と話せんといて。」

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