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第3話
「ん?」
「せやから、俺がおる所では女性と話せんとってほしいんや。」
「どうして?誰と話すかは俺の自由な気がします。」
謎の圧力につい、敬語になってしまうがそれすらも仕方ない気がする。だってなんか今の遥怖いんだもん。
「まぁ、この話はゲーム終わったらでええな?」
「うん。あのさ、全然関係ないんだけどさ、今日の飯って遥特製サンドイッチ入ってる?」
「もちろん入っとるで。」
さっきの話とは真逆の話だが遥の作る特製サンドイッチはめっちゃうまい。特に卵サンドが格段にうまい。画面の向こうにいる君たちにもたべさせてあげたいぐらいうまいんだ。
「で、今日は何のゲームするんや。昨日はス〇ブラやったから今日はあの赤い帽子かぶったマr……」
「おっとぉ!!それ以上は何も言うな!作者が怒られる!!」
「作者?何のことかよぉわからへんわ。」
「ごめんな遥。今日は最近流行ってるリングフ〇ットやろうぜ。」
「ええで。じゃあはよ飯食ってやりたいなぁ。」
「わかった。じゃあ急いで食うわ。」
遥の作った弁当をもぐもぐしながら何のゲームをするか決める。まぁ前述したとおり歯向かったら強いゲーム会社のゲームに決まりました。
―柚葵の部屋
「よし、ゲームやろう!」
「せやな。さっきの条件、忘れへんといてな。」
「はいはい。じゃ、やろうぜ。」
「おん。」
大学の敷地内で昼飯を食った後にゲーム中のつまみをコンビニに行って俺の部屋に着いた。やっぱりゲーム中は手軽に食べれるものに限るな。
「スマホの通知は切ったか?」
「当たり前や。んじゃ、やりましょか。」
「おう。」
各自リングフ〇ットを装着してゲームを起動する。あ、これって生配信すればフォロワー増えるくね?だって俺も遥も生憎顔はいい方だし。それを生かさないとはもったいない!
「なぁ遥。生配信してもいい?」
「い、いやや!なんで俺がでなあかんねん!するなら俺のいひんときにすればええやん!」
「なんでだよ~。俺と遥の仲だろ?頼むよ~。今度の昼飯おごるからさぁ」
「昼飯おごれば俺が動くと思うなよ。」
流石にもう昼飯を奢るだけでは動かなくなってきたな。そろそろ新しい手を考えないと。
「とにかく!俺は絶対出ぇへんからな!」
遥が捨て台詞のように抗議するがおそらく無意味だろう。だって相手俺だもん。無理強いするに決まってんじゃん。
「なんでそんなに出たくないんだよ。」
「そんなん、恥ずかしいに決まっとるからや!」
何をいまさらという感じだがここが遥の可愛いポイントでもあるからよしにしてやろう。しかも何回も強制配信してるからいい加減慣れてほしいな。
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